根拠のない非難、嘲笑、怒りのコメント…大接戦だった韓国大統領選挙の“後遺症”に苦しむ芸能人たち

2022年03月14日 話題

韓国芸能界が大統領選挙の“後遺症”に苦しんでいる。0.73%ポイント差という大接戦となった第20代大統領選挙が終わっても、嘲笑と批判、怒りに満ち満ちていた。

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ガールズグループWonder Girls出身のイェウン(HA:TFELT)は、2番(ユン・ソギョル候補)を支持したユーザーから嘲笑メッセージの爆撃を受けた。歌手チョン・ソミ、EXID出身ハニなどは、投稿した投票証明写真がユン・ソギョル当選者の支持を意味しているとの議論を呼び、最終的に投稿した写真を削除した。

一方でイ・ジェミョン候補の当選を予測したバラエティ番組『私はSOLO』(原題)の出演者は、予測が間違って悪質コメントの洗礼を受けた。彼女は悪質ユーザーに対して告訴を予告した。

上記の通り、大統領選挙の投票があった1週間は議論が絶えなかった。

大統領選挙後の後遺症が続く

イェウンはフェミニストを宣言したシンガーソングライターだ。女性の人権問題に対して継続して声を上げてきた彼女は、一部の男性優越主義者から悪意のあるメッセージを受けてきた。

(画像=イェウンSNS)悪質ユーザーを公開したイェウン

そんななか、相対的に女性政策が貧弱だという評価を受けるユン・ソギョル当選者が当選すると、ユン当選者を支持した一部の悪質ユーザーが彼女のSNSに集まり、過激な嘲笑と理由のない非難を加えた。

それに対してイェウンは、該当の悪質ユーザーたちを公開したのだが、そのうちの1人が自分の身元が明らかなアカウントで悪質コメントを送り、身バレするというアクシデントも発生した。

そのユーザーはイェウンに謝罪したが、すでにオンライン上で身元が拡散され、在学中の大学の広報映像にコメントが数千件も殺到するなどのハプニングも起きた。

チョン・ソミは大統領選挙当日(3月9日)、投票を終えたという証拠写真をインスタグラムに公開した。その際の背景が赤色だったという理由で、2番の支持者だとの声が高まった。それについてチョン・ソミは、手のひらで画面を隠して赤色になったのだと遠回しに伝えた。

(画像提供=THE BLACK LABEL)チョン・ソミ

EXID出身のハニも大統領選挙の投票を終えて写真を投稿し、議論に包まれた。ハニは去る3月9日、インスタグラムの副アカウントに「本当に難しかった、今回」というコメントと共に投票した証拠として“記票ハンコ”を押した手の写真を上げた。

この日、ハニが投稿した「今回(イボン)」という単語を、一部ネットユーザーは「2番(イボン)ユン・ソギョルを支持するという意味」と解釈し、議論が浮上した。非難を浴びたハニは最終的に、その投稿を削除した。

(写真=SUBLIME)ハニ

SBSプラスの恋愛バラエティ番組『私はSOLO』の第4期出演者であるチョン・スク(仮名)は、イ・ジェミョン候補の当選を予言し、悪質コメントの洗礼を受けた。彼女は「無分別な悪口と侮辱発言に耐えられない」とし、SNSのコメント機能を遮断し、告訴を宣言した。

今回の大統領選挙は0.73%ポイントという過去最小の差で決着がついた。それだけ熾烈な大統領選挙であったため、勝者は2倍の喜びを、敗者はより深い喪失感を受けた。芸能界も例外ではなかった。

スターたちも有名人である前に、国民として自分の政治性を表現することができるが、それとはまったく関係なく、有名人という理由だけで彼らのSNSが悪質ユーザーの“戦場”と化すことが一度や二度ではなかった。そういった事象が続けば、芸能人たちの政治的行動と公開支持宣言などを萎縮させる結果につながる可能性がある。

とある業界関係者は、「大衆の関心を受ける芸能人は、今回の大統領選挙のような過熱した状況で、どちらかを支持したり、関連する投稿をしたりして反対側の攻撃を受ける場合が多く、所属会社の立場としても負担が大きい」とし、「特に意図とまったく関係のない一方的な非難、悪質コメントに苦しむスターも多い」と話した。

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