アイドルサバイバル番組の名家Mnetが、再びガールズグループを誕生させた。10月に幕を閉じた『Girls Planet 999:少女祭典』(以下、『ガルプラ』)が生んだKep1er(ケプラー)は、韓国、中国、日本からの参加者のうち、予選を通過した練習生99人が激しい競争の末、9人組ガールズグループとして生まれ変わった。
『ガルプラ』で俳優のヨ・ジングは、MCとしてだけでなく、視聴者と参加者99人をつなぐ案内者「プラネットマスター」を演じ、初のMCで合格点を獲得している。またアイドル界の大御所であるWonder Girls出身ソンミと少女時代出身のティファニーは、参加者の先輩であり心強いメンターでもある「K-POPマスター」として活躍。「ダンスマスター」にはペク・グヨンとチャン・ジュヒ、「ボーカルマスター」にはイム・ハンビョルとチョ・アヨンがKep1er誕生の一助となった。
最終的なグローバル投票には、世界175カ国のファンが参加し、“国民プロデューサー”
として票を行使した。関連ユーチューブ動画も累計再生回数4億6000万を突破し、ハッシュタグも累計13.6億を突破。ほかにも日本ABEMAでのTVストリーミングが週間1位など、デビュー前から目立つ記録が達成している。
――『ガルプラ』だけの投票システムをどのように構築しようとしたのか。
投票システムは、企画過程から最も悩んで準備した部分。中でも最も大切に思っていたのは、システムの安定性と透明性だった。NCソフトとのコラボレーションを進めた理由もこの2つだ。韓国最大の開発会社なので、システムとサーバーの安定性に信頼を置けて、グローバルユーザーが同時に投票できるシステムの開発と維持は決して容易ではないということを知った。NCユニバース開発チームと我々が組んで慎重に準備した結果、大きな問題なくうまく仕上がったと思う。番組終了まで累計1億票以上の票が集まったのに、プラットフォーム上での投票過程や集計において大きな問題はなかったので、うまく進んだと思う。
――マスター軍団をヨ・ジング、ソンミ、ティファニー、ペク・グヨン、チャン・ジュヒ、イム・ハンビョル、チョ・アヨンで構成した理由は?
まず、ソンミやティファニーは、第1世代のK-POPガールズグループの2大巨頭であり、その存在自体に象徴性があると思った。2人ともアイドルサバイバル番組に、このような形で出演した経歴がなくて新鮮だなと思った。ダンスマスターのペク・グヨン、チャン・ジュヒ、そしてボーカルマスターのイム・ハンビョル、チョ・アヨンは、皆業界で認められている各分野のトップディレクターなので、実際に参加者たちの実力向上に大きく役立つと判断した。当番組のマスターたちは単なるトレーニングの役割だけでなく、実際にステージを評価する審査員の役割も兼ねているので、その評価と選択に重みを持つ人物たちで組み合わせた。
――初の単独MCを担ったヨ・ジングを褒めるとしたら?
ヨ・ジングさん本人も初めてのMCだったので、とても心配だった。私たちが番組を通じて伝えようとするメッセージだけで説得され、本人が大きな決断を下したのに、心配したよりも遥かに良かったのでありがたかった。ヨ・ジングさんのスタイル自体が徹頭徹尾である上、瞬発力もよく、とても安定した進行能力を見せてくれた。番組に臨む姿勢や参加者への思いがあまりにも真剣だったので、制作陣を代表して感謝の気持ちを伝えたいと思う。
――ほかのマスター軍団に対しての評価は?
放送の流れから見て主人公は参加者なので、マスターたちのキャラクターと活躍ぶりをより多く見せられないのが残念だった。総評は、マスターのほとんどがこのような役が初めてだったにもかかわらず、よくやってくれたと思う。マスターという役自体が、参加者を評価しなければならない心理的負担があるため、その部分で皆大変だった。参加者の一人ひとりに対して、心からの愛情を持っていたからこそ、より難しかったのではと思う。厳しい状況にもかかわらず、それでも与えられた役割で最善を尽くしてくれたマスターたちに感謝する気持ちは大きい。
(後編に続く)
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