毎週日曜日21時からTBS系列で放映されているドラマ『半沢直樹』。毎回のように好視聴率をマークし、さまざまな話題を振りまいて今や日本の国民的ドラマになりつつあるが、その『半沢直樹』がいよいよ海を渡る。
9月8日火曜日から、韓国で放映されることが決まったのだ。
放送するのは2014年10月に開局した韓国のケーブルテレビ局チャンネルW。韓国には、地上波テレビとケーブル、有料チャンネルなどを合わせて計378のチャンネルが存在する(2016年調べ)が、同局は日本の最新ドラマやバラエティ、ドキュメンタリー番組などの独占放映権を取得し、数多くの日本のコンテンツを韓国に紹介している放送局だ。
チャンネルWが過去に放送してきた日本のドラマをいくつか挙げると、『孤独のグルメ』『深夜食堂』『ドクターX~外科医・大門未知子~』『過保護のカホコ』『逃げるは恥だが役に立つ』『3年A組』など実に多い。いずれも韓国の“日本ドラマ・ファン”からの反響も良く、韓国のテレビ関係者が選ぶ人気ランキングに入る作品も多い。
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『半沢直樹』が放映されている日曜ドラマでも、『ルーズベルドゲーム』『陸王』『小さな巨人』『ノーサイド・ゲーム』など放映。ただ、2013年のシリーズ第1弾は放映していなかった。
それだけに韓国の視聴者たちが半沢直樹や大和田常務など登場人物の人間関係や世界観が理解できるか心配だが、チャンネルWの広報担当であるカン・ギョンミンさんは、「『半沢直樹』の韓国国内における独占放送に合わせて、ボクスプの準備も入念です」という。
韓国語の「ポクスプ」を漢字すると「復習」となる。チャンネルWでは2013年のシーズン1を8月から毎週2回ずつ放送しているというのだ。
「それだけではありません。9月7日には今年1月に日本で放映された『狙われた半沢直樹のパスワード』も放送します。そういったすべての“復習”を終えたあと、9月8日から新シリーズを放送します」
7年前のシーズン1だけではなく、スピンオフ企画だったスペシャルドラマまで放映して、新シリーズのオンエアをスタートさせるというところに、チャンネルWが『半沢直樹』に寄せる期待の大きさが伺える。
韓国では9月8日火曜日から毎週放映が始まる『半沢直樹』。韓国のドラマファンたちの間ではどんな反響があるだろうか。それをチェックすることも毎週の楽しみになりそうだ。
(文=慎 武宏)
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