“韓国のテラハ”も問題だらけだった…出演者の相次ぐ疑惑のなかで「最悪のシーズン」が終了

2020年07月09日 テレビ

“韓国のテラスハウス”と呼ばれる『ハートシグナル』シーズン3が本来の番組の醍醐味であるラブラインよりも、相次いだ出演者の疑惑や議論で話題となったまま、最悪のシーズンを終えた。

【写真】“韓国のテラハ”、美人出演者は校内暴力&いじめ加害者?

チャンネルAの『ハートシグナル』は、一般の男女が“シグナルハウス”で共同生活し、そこで起こる恋愛模様をウォッチする恋愛観察番組。まさに韓国版テラスハウスといった番組で、2017年にシーズン1がスタートした。今年3月25日からシーズン3が放送され、7月8日に最終回を迎えた。

それにしても今シーズンは、雑音続きだった。番組の趣旨であるラブラインよりも、一般人である出演者の疑惑と議論が放送中、足を引っ張り続けた。

(画像=チャンネルA)『ハートシグナル』シーズン3

校内暴力、学歴詐称、女性への暴行…数々の疑惑

番組出演者のイ・ガフンとチョン・アンナは校内暴力の疑惑に包まれ、イム・ハンギョルには学歴詐称と遊興業者で仕事をしていたという疑惑が浮上した。イム・ハンギョルはSNSを通じてすぐに疑惑を解明し、イ・ガフンも法律代理人を通じて「事実無根であり、流布者に善処しない」と強硬な対応を示唆した。

しかしキム・ガンヨルに元BIGBANGのV.Iと関連が深いクラブ「バーニングサン」関係者と親密な関係という疑惑が浮上し、さらに過去に女性を暴行していた前歴が明らかとなって議論が続いた。最終的にキム・ガンヨルは、SNSを通じて女性を暴行した事実を認めながらも、「当時のガールフレンドを守るための仕方ない選択」だったと説明した。

さらにチョン・アンナも校内暴力疑惑について最近、SNSを通じて反論した。要約すれば、大学時代とキャビンアテンダント時代に後輩に嫌がらせをしたという主張はすべて事実無根であり、そのデマによる苦痛で治療まで受けているという話だった。法的対応も示唆した。

しかしチョン・アンナの反論は、火に油を注ぐ結果となった。以降、別の被害を主張する人物が現れ、“第2ラウンド”が始まった。被害を主張する彼らは「謝罪すればいいのに、むしろ事態を悪化させた」という立場だ。

(写真=チョン・アンナSNS)

番組側も責任から「逃れられない」

それこそ番組全体が難局だった。

放送前から出演者関連の疑惑が次々と提起されたが、『ハートシグナル』側は事実無根と一蹴し、スケジュール通りに放送を開始した。実際に蓋を開けてみると、男女出演者たちの緊張感あふれるラブラインがよく描き出され、番組自体の完成度は高かった。

しかし次々と浮上する出演者たちの論議が水を差した。結果的に疑惑と議論だけが話題となった最悪のシーズンになってしまった。

過去に放送されたシーズン1~2の出演者にも多数の疑惑が上がったことから、『ハートシグナル』制作側が出演者の検証をまともに行っていないのではないかという問題も提起されている。もちろん一般男女という特性上、過去の行いをすべて検証することはできないが、相次ぐ論争は視聴者の信頼を裏切るに十分だった。

次シーズンでも同じような状況が繰り返されれば、最終的には視聴者離れへとつながっていくだろう。とある業界関係者は「もちろんチャンネルAも知らなかったという面では被害者といえる。だからといって自局の番組の出演者であるだけに、責任から完全に逃れることは難しい」と指摘した。

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