歌手BoAを侮辱する落書きをしたみられる人物の姿が、防犯カメラ映像により明らかになった。
韓国メディア『チャンネルA』が6月12日に報じた内容によると、事件が起きたのは5日のことだという。ソウル・江南(カンナム)区のバス停付近で、不可解な行動をする女性の姿が監視カメラに捉えられていた。
映像には、道を歩いていたショートカットの女性が突然立ち止まり、「駐車禁止」の標識に何かを書き始める様子が映っていた。その後、近くの電柱にも同様に落書きをする様子が収められていた。
この女性は、江南駅や新論峴(シンノンヒョン)駅一帯で相次いで見つかった“BoA中傷落書き”の実行犯とみられている。問題の落書きには、「エイズ」などと書かれていたほか、常軌を逸した暴言で人格を攻撃するような内容も含まれていた。心を痛めたファンたちが自主的に清掃したほどだ。
この映像が公開されたことをきっかけに、ネット上にとどまっていた誹謗中傷が現実世界へと拡大しているのではないか、という懸念の声が上がっている。特に、BoAは引退を仄めかすSNS投稿を行ったこともあり、度重なる悪質コメントの被害を訴えていたことから、今回の落書きは単なる器物損壊では済まされない、“精神的暴力”と受け止められている。
所属事務所のSMエンターテインメントは11日、「江南駅近くで落書きを確認し、すでに警察に通報した。正式な告訴状も本日中に提出する予定」と明らかにし、「虚偽事実の流布や名誉毀損はれっきとした犯罪であり、一切の寛容なく法的措置を取る」と厳正対応の姿勢を示した。
これが報じられると、各種オンラインコミュニティやSNSでは怒りと不安の声が噴出。「完全に一線を越えている」「なぜネットを飛び越えて現実でも攻撃するのか」「芸能人だからといって黙ってればいい時代じゃない」「映像もあるんだから徹底的に調べてほしい」といったコメントが相次いだ。
警察は現在、監視カメラに映っていた女性の身元確認を急ぐとともに、ほかの落書き事件との関連性についても調査を進めているという。
(記事提供=OSEN)
◇BoA プロフィール
1986年11月5日生まれ。本名クォン・ボア。1998年に兄の付き添いでSMエンターテインメントのオーディション会場に足を運び、スカウトされた。その後2年間、歌手デビューを目指して歌やダンスの練習に励む傍らで日本語と英語の特訓も行い、2000年にデビューアルバム『ID; Peace B』をリリースした。翌年には同タイトルの日本版シングルをリリースし、本格的に日本へ進出。2002年には『Listen to My Heart』でオリコンチャートを制し、一躍人気歌手となった。
■【写真】「梅毒」「エイズ」…BoAを標的にした“落書き”がソウルで散見、混乱続く
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