韓国では厳しい視線を浴びるも、海外では“スター気取り”を続ける彼らの姿に、ファンの反応も真っ二つに分かれている。
一人は、「バーニングサン事件」をきっかけに、BIGBANGを不名誉な形で脱退したV.I(イ・スンヒョン)。そしてもう一人は、兵役から“逃げた”として20年以上も韓国への入国が禁止されているユ・スンジュンだ。
いずれも重大なスキャンダルによって母国での居場所がなくなったわけだが、海外では依然として“過去の栄光”を引きずっているかのような面持ちで表舞台に立っている。
まずV.Iは2019年、ソウルのクラブ「バーニングサン」をめぐる一連の事件で、性売買の斡旋や賭博などの罪に問われ、懲役1年6カ月の実刑判決を受けて服役。現在は出所しているが、派手なSNS投稿や軽率な行動で依然として批判を浴び続けている。
そんなV.Iは今年1月、カンボジア・プノンペンで開かれたファンイベントに登場。ダンスや歌を披露して観客を盛り上げたが、問題となったのは、かつての同僚・G-DRAGONに関する発言だった。
V.Iは当時、「いつか、この場所にG-DRAGONを連れてくる」と語り、G-DRAGONとSTAEYANGのユニット曲『GOOD BOY』に合わせてダンスまで披露。会場のファンは歓声で応えたが、韓国では「バーニングサンでグループに深刻なダメージを与えた張本人が、いまさらG-DRAGONの名前を出すとは」と批判が殺到。反省のない姿勢に、冷ややかな視線が向けられた。
そしてユ・スンジュンも再び波紋を呼んでいる。彼は2002年、韓国での兵役を目前に控えたタイミングでアメリカの市民権を取得したことで、兵役逃れと非難され、韓国への入国を禁じられた人物だ。
その後、在外同胞向けのF-4ビザを申請するも拒否され、2015年から複数回にわたり行政訴訟を提起。2023年には最高裁で勝訴したが、ロサンゼルスの韓国総領事館はなおもビザ発給を拒否しており、現在も三度目の行政訴訟が進行中だ。
そんなユ・スンジュンは最近、アメリカ・ロサンゼルスの舞台で“韓国のスーパースター”と自称し、ライブを行っていたという目撃情報がネットで話題に。実際、彼の代表曲『Na Na Na』や『passion(情熱)』を披露する映像も公開されている。
これに韓国のネットユーザーは「“スーパースター”とは自分で言うものではなく、国民が認めるものだ」「まだ90年代の栄光にすがっているのか」といった辛辣なコメントを寄せている。
母国での信頼と居場所を失った2人が、海外で過去の栄光を消費するような振る舞いを続けていることで、世論はますます冷ややかになっている。反省よりも自己演出を優先する姿勢が、さらに反感を買う結果となっているのが現状だ。
(記事提供=OSEN)
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