活動を中断しているガールズグループNewJeansの未成年メンバーの親同士が対立していると報じられた。
NewJeansは現在、所属事務所と裁判中だが、未成年メンバーであるヘインとヘリンのいずれかの両親の意見が一致していなかったとされているのだ。
良くも悪くもNewJeansのメンバー5人は、これまで強く団結してきたが、親同士の対立がきっかけとなり、グループ内部の崩壊につながる可能性も懸念されている。
その例からもわかる通り、幼い頃から活動するK-POPアイドルにとって両親の存在は大きい。
古くは、東方神起のメンバーが所属事務所SMエンターテインメントと紛争したとき、メンバーの両親が子どもを利用して事業展開を図ろうとする姿勢が露呈したこともあった。その結果、東方神起は3人が脱退し、分裂する結果となっている。
最近も、ガールズグループFIFTY FIFTYが所属事務所と揉めたが、こちらも“親の介入”が大きな影響を与えたとの見方が支配的だった。メンバーの家族名で「FIFTY FIFTY」の商標権を登録した事実が明るみに出たからだ。
FIFTY FIFTYは4人組だったが、事務所との紛争で最終的に3人が脱退し、新しいメンバー4人を加えて5人組に生まれ変わっている。
また、ボーイズグループFANTASY BOYSのユ・ジュンウォンの騒動も記憶に新しい。
ユ・ジョンウォンはオーディション番組『少年ファンタジー』で1位を獲得したが、制作会社PHUNKYスタジオや所属事務所POCKETDOLスタジオと、収益分配料率をめぐって意見が分かれたことで、デビュー前にグループ脱退となった。
POCKETDOL側は「ユ・ジュンウォンの母親がオーディション番組で1位だったという理由で、6対4の収益配分を要求した」とし、会社側とユ・ジュンウォンの母親と交わした携帯電話メッセージを公開。そのメッセージでユ・ジュンウォンの母親は、「コンサート、放送だけでなく音源、アルバムグッズなど、すべての精算でジュンウォンが6で会社が4だ。間違って伝わったのか?そうでなければ契約できないと思う」などと書いたそうだ。
このような状況が増えていることから、一部ではK-POP界に“ヘリコプターママ”が増えているとの指摘がある。ヘリコプターママとは、激しい風を巻き起こすように、子どもの周囲を飛び回る母親を皮肉った新造語だ。
日本でいう「モンスターペアレンツ」に近いニュアンスだろう。
K-POPアイドルグループの特性上、合宿や団体活動が必須だが、一部のヘリコプターママが「私の子供のおかげでグループが人気を得た」と主張して無理な要求をしたり、「会社が私の子供だけ世話してくれない」などとクレームを入れたりして、業務を妨害するケースも少なくないという。
子どもを思っての行動だからこそ、かえって質が悪いともいえるかもしれない。グループに亀裂を生じさせるケースも少なくないだけに、自重してもらいたいところだが…。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
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