韓国の大手芸能事務所HYBEとの株主間契約を解除し、傘下レーベルADORの社内取締役を辞任した“NewJeansの母”ことミン・ヒジン氏が、自身のSNSで意味深な行動を続けている。
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ミン・ヒジン氏は11月20日14時頃、インスタグラムのストーリー機能でアメリカの女性歌手デニース・ウィリアムスの楽曲『Free』をシェアし、「I want to be free(私は自由になりたい)」「I've just got to be me(私は私でなければならない)」という内容の歌詞を伝えた。
さらには、「LINE FRIENDS」のキャラクター「コニー」が韓国語で「退社」と書かれたカードを手に持ち、目を輝かせている画像も公開。キャプションには片手を挙げる女性の絵文字を綴った。
また、プロフィールに記載していたADORのリンクを削除したほか、ADORの公式アカウント、NewJeansの公式アカウントのフォローも解除していた。なお、ADOR、NewJeansの公式アカウントはそれぞれ現在もミン・ヒジン氏のアカウントをフォローしている。
同日、ミン・ヒジン氏は立場文を通じて「私は今日、HYBEと締結した株主間契約を解除し、ADORの社内取締役も辞任する」と発表した。
そして、「HYBEには株主間契約の違反事項に対する法的責任を問おうと思う。さらに、HYBEとその関係者の数多くの違法に対しては、必要な法的措置を一つひとつ進行する予定だ」と、HYBEに対する法的措置も予告していた。
かつてADORの代表取締役を務め、NewJeansのプロデュースを手掛けていたミン・ヒジン氏は、今年4月から現在までHYBEとの内紛が続いている。
HYBEは8月27日にミン・ヒジン氏をADOR代表取締役職から解任し、社内取締役に選任した。この決定にミン・ヒジン氏は反発したものの、ソウル中央地裁が10月、ミン・ヒジン氏がHYBE相手に提起した議決権行使の仮処分申請を却下。
ADOR取締役会も、ミン・ヒジン氏が提起した代表取締役職選任(復帰)の案について否決としたため、NewJeansメンバーも望んだミン・ヒジン氏のADOR代表取締役職復帰は失敗に終わっていた。
そんななか、ミン・ヒジン氏は最近、HYBEに対しプットオプション(株式買収請求権)を行使することを通告した。行使が実現した場合、ミン・ヒジン氏は約260億ウォン(約29億円)を受け取ることになる。
また、NewJeansは11月13日、メンバー5人の本名(キム・ミンジ、ハニ・ファム、マーシュ・ダニエル、カン・ヘリン、イ・ヘイン)で所属事務所ADORに「是正要求を受け入れなければ専属契約を解除する」という内容証明を送った。
16日に「2024 Korea Grand Music Awards」に出演した際には、「いつまでNewJeansとしていられるかわからないけれど、私たち5人とBunnies(NewJeansのファンネーム)との絆は誰にも妨げられないと思っています。最後まで一緒にいましょう」と伝えていた。
◇NewJeans プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開しながら電撃デビューした5人組ガールズグループ。ミン・ヒジン代表が率いるHYBE傘下レーベルADOR所属。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。
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