大ヒット映画『ベテラン』が9年ぶりにパワーアップして帰ってくる。
【独自写真】『ベテラン2』製作報告会でのチョン・ヘインとファン・ジョンミン
9月9日午後、ソウル・CGV龍山アイパークモールでは映画『ベテラン2』のメディア試写会が開かれ、リュ・スンワン監督、主演俳優のファン・ジョンミンとチョン・ヘインが参加した。
『ベテラン2』は、悪い奴は最後まで捕まえるベテラン刑事ソ・ドチョル(演者ファン・ジョンミン)の強力犯罪捜査隊に、末っ子刑事のパク・ソヌ(演者チョン・ヘイン)が合流し、世間を騒がせる連続殺人犯を追うアクション犯罪捜査劇で、2015年に公開され、累積観客数1341万人を動員した『ベテラン』の続編だ。
5月に開催された「第77回カンヌ国際映画祭」のミッドナイトスクリーニング部門にノミネートされ、注目を集めた。また、最近「第49回トロント国際映画祭」スペシャルプレゼンテーションセクションの公式プレミア上映を終え、マスコミと観客の熱い反応を受けたりもした。
ファン・ジョンミンが演じたソ・ドチョル刑事は、罪を犯して生きる奴らは何があっても最後まで追いまわし、どんな事件でも一度噛んだら離さない」強力犯罪捜査チームの刑事だ。
今回の『ベテラン2』では謎の連続殺人事件を追跡し、新しい危機に直面する見通しで、ファン・ジョンミンだけが見せることができる演技と、体を惜しまないアクションでスクリーンを埋め尽くす予定だ。
ファン・ジョンミンは「1編が終わって2編がこんなに長い間製作できないとは思わなかった。1編が本当にうまくいったので、早く(撮影に)入ると思った。いつもソ・ドチョルは心の片隅にいた。2を監督と一緒にしなければならないという信頼があった。『ベテラン1』ってそんなに時間がかかった?というよりは、この前出たのに、また出たのに?という気持ちで臨んだ」と明らかに。
「1編と2編がほとんど同じだという言葉を聞きたかった。私は年を取ったが、ソ・ドチョルは年を取らない。私の周りで必ず正義の人にしておきたい人物だ。幼い方たち、息子ほどの友人たちが見ても、あんなおじさんが私の周りにいてほしいという気がするだろう。3編をすることになったら暴言を必ず減らさないと」と話し、笑いを誘った。
チョン・ヘインは末っ子刑事のパク・ソヌ役を熱演した。
ソ・ドチョルが傍若無人の財閥3世チョ・テオ(演者ユ・アイン)を検挙する姿を見た後、警察になった人物だ。
「制服を着ればヒットする」という法則ができるほど制服がよく似合うチョン・ヘインは、警察服を着て登場する。
表情と目つきが印象的な演技を見せてくれたチョン・ヘインは「瞳孔演技だと言ってくれるが、どうしても序盤には私の視線の方向が重要だった。途中で投入された人物として観察を続けた。特徴をキャッチしようと努力した」として「後半はマスクを使おうと努力したら表情演技やこのようなことの制約があった。それでこの小さな空間でどう表現しようかなどの悩みを監督とした」と振り返った。
チョン・ヘインは「演技をしながら正義と信念の戦いだと思って撮影に臨んだ。アクションが多いので肉体的な疲労があったが、悩んで大変だった部分は俳優チョン・ヘインとしてパク・ソヌを理解し、『この人はなぜこうするのか?』と知っていく過程が難しかった」として「現場でも監督と話を交わしながら下した結論は『私たちがあまり明快に答えを出すのはやめよう』だ。私はそれ一つだけ見て走ってきた。私が信じている信念が正しいと考え、オールインする人物だ。仮名の“ヘチ”という名前も人々が付けてくれた名前で、魔女狩りがなされる部分もあるが、パク・ソヌという人物が魔女狩りの代表顔ではないかと思いながら演技した」と重点を置いた部分を説明している。
ユ・アインが演じたチョ・テオの後を継ぐ俳優は誰なのかとても気になっていたが、チョン・ヘインが合流して話題を集めた。
リュ・スンワン監督は「1編のように、善と悪の明確な構図で進行されたとするなら、前作のチョ・テオのような人物と比較が可能だと思うが、これは当初から出発が違うので比較よりは、ある他の地点があるのを見ることがより重要だった。前作とは違うタイプの人物なので、信頼感のある俳優が必要だった。この人物は自分がする信念が確固で行動が正しいと信じている。自らが自分に信頼を投げかける。そのような意味で映画『スタートアップ!』のプロデューサーとして参加した時、チョン・ヘインを見て信頼できた。若いのに重厚で、物静かで、偏見がなく、何かありのままに吸収しようとする態度が良かった。映画を作る間、この俳優がやって本当に良かったと思った」と賞賛を惜しまなかった。
続けて「台詞の情報力が多かったが、台詞のスピードも要求したことに驚いた。ディクションが正確に差し込まれた。途方もなく訓練をたくさんしてきた俳優」として「映画を完成してから瞳孔演技を見ると、ある時は空虚で、ある時は善良に見えた。この俳優がともにしてくれたことが大きな福だと思った」と満足した様子だ。
これに対し、チョン・ヘインは負担がなかったのだろうか?
「前編のように明確に悪の構造があればそうしただろうが、前編とは違う感じの悪の構造だった。悪役集団の形成、代表と見られる人物なので、前作に対するキャラクター的な負担感はほとんどなかった。むしろ、それよりも前編がとても愛された映画なので、私が合流するということ自体に負担は大きかった。内容を聞いて台本を見ながら『前編を越える悪者にならなければならない。全く違う姿を見せなければならないというプレッシャーはほとんどなかった」と打ち明けた。
最後にリュ・スンワン監督は「スクリーン映画の中で続編として作ったのが『ベテラン2』が初めてだった。だから成功を二番煎じしたくなかったし、時間が長くかかった。この人物を大事にし、この世界観を大事にするなら、他の冒険をするのが正しい。それは1編を終えながら思ったこと」とし「商業映画という表現を止揚して、大衆映画という。ヒットしたらいいが、数字に目標を置くと自分だけがつらい。興行は誰も断言できない。映画を選択して観覧しに来られた観客一人一人の心を盗んで、その心の中に定着することが重要だ」と正直な気持ちをあらわにした。
なお『ベテラン2』は9月13日に韓国で公開される。
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