ミュージカル俳優のハン・ジサンに名誉毀損をした疑いを受けているネットユーザーが起訴された。
ハン・ジサンの法律代理人を務める法務法人D.CODEは8月14日、「2024年2月22日、公式報道資料を通じて、ハン・ジサンとA氏との間に発生した事件に対して一部ファンから客観的事実と異なる無分別な誹謗が行われているが、これは俳優個人に対する名誉毀損、侮辱、所属会社および製作会社に対する業務妨害、強要に該当するという点を申し上げた経緯があり、彼らに法的責任を問うための資料を多数確保し、民・刑事上必要なすべての措置を取る予定であることを知らせた経緯がある」と明らかにした。
続けて、「これに対し、本法務法人は所属事務所との議論の末に2024年4月頃から本格的な法的措置を始め、警察は3カ月余りの集中的な捜査でハン・ジサンを誹謗する文を掲示したネチズンを特定、調査した。検察は掴んだ証拠を通じて、2024年8月12日にハン・ジサン俳優を誹謗する文を掲示したネットユーザーの行為がデマを摘示した名誉毀損に該当すると判断し、起訴した」と知らせた。
それとともに、「本司法機関の決定により、一部ファンがハン・ジサンに関して一方の主張に基づいて行う無分別な魔女狩りは、表現の自由をはじめとする重大な不法行為という点が確認され、ハン・ジサンの法律代理人は俳優個人に対する名誉毀損、侮辱、所属会社および製作会社に対する業務妨害、強要行為など不法行為などに対して法的措置を持続する予定であることを知らせる」と、強硬な法的措置を再度強調した。
先立ってハン・ジサンは、ある女性ファンとの間に、いざこざが生じていた。ハン・ジサン側は互いに好感を持ち、約8カ月にわたって“曖昧な関係”となり、相互の同意の下でスキンシップを交わしたと主張した。だが、ファンがハン・ジサンに「強制的な醜行にあったので釈明を要求する」という内容のメッセージを送付。ファンはハン・ジサンが強制的に触られたと主張したが、ハン・ジサンは強制したり、合意のない接触はなかったと反論した。
騒動が大きくなるや、ハン・ジサンは作品、共演者に被害を与えないために演劇『アマデウス』から降板。以降、2020年3月にファンを恐喝未遂、強要未遂で告訴したが、検察は不起訴処分を下していた。
当時、検察は「2人が数回にわたって行った通話とメッセージの内容を調べると、ファンの言葉は具体的ではなく、自身の心境を表現したに過ぎないので、恐喝に至るほど自由ではない対話がなされたと見ることはできない」として、無嫌疑と判断した根拠を明らかにした。
その後もハン・ジサンへの否定的な世論は続き、繰り返される無差別な悪質コメントによって最近もミュージカル『ザ・デビル:ファウスト』から降板している。
そして、終わらない名誉毀損に対してハン・ジサン側は、法的対応を進めることに決めた。今回の声明以前にもD.CODEは、「すでに数回明らかにしたように、俳優は2018年頃、女性ファンと好感を持って長期間連絡しながら過ごし、その過程で相手の意思に反する醜行行為をした事実はなく、これは警察の調査でも確認された経緯がある」と強調していた。
続けて金銭補償要求を誘導したことがないとも主張し、「それにもかかわらず、一部のネットユーザーは俳優がファンを恐喝未遂などで告訴した事件が、捜査機関で不起訴処分になったということを機に、ファンの色々な情況に対するデマと暴露性掲示文を見て、あたかも真実であるかのようにツイッター、ブログなどのソーシャルメディアにまき散らし、悪意的に誹謗した」と声を高めた。
また、「一部のネットユーザーが事実関係を確認せずに行う彼への無分別な魔女狩りは、表現の自由をはじめとする重大な人格権侵害行為であり、俳優個人に対する名誉毀損、侮辱、所属事務所および製作会社に対する業務妨害、強要に該当する」として、「ハン・ジサンの法律代理人は現在、彼らに法的責任を問うための資料を多数確保し、民・刑事上必要なすべての措置を取っている」と付け加えていた。
なお今年2月、D.CODEのパン・ヒョンテ弁護士は、本サイト提携メディア『OSEN』に「当時、ハン・ジサンが(女性ファンを告訴したが)恐喝に対して告訴したことが嫌疑なしとなっただけで、強制醜行に対しては正面から争った事件ではなかった」として誤った部分を訂正。続いて、「不起訴処分となったことについて、ネットユーザーたちが(性的な)醜行犯だと誤解する部分が大きい。俳優もこのために多くの傷を負った。色々な情況を見た時、その時は告訴をせざるを得ない部分だ。不起訴は、ファンが望んだのは金よりも関係回復だったので、そのような趣旨で嫌疑なしが出た。ハン・ジサンの立場としても、非常に荒唐無稽だった」と伝えていた。
(記事提供=OSEN)
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