韓国ドラマに登場した“中国ビビンバ”に怒りの韓国…中国は「広告で助けている」と余裕か

2021年03月18日 話題

キムチと韓服を自国の文化と主張した中国が、韓国国内で起きている議論について「不合理だ」との反応を見せている。

韓国では現在、Netflixでも配信中のドラマ『ヴィンチェンツォ』で“中国ビビンバ”の間接広告(PPL)があったことについて、激しい議論が巻き起こっているのだが、それに対して中国が冷ややかに見ているという。

【画像】『ヴィンチェンツォ』に“中国ビビンバ”…韓国名物教授が苦言

中国の官営メディア『環球時報』の英語版『グローバルタイムズ』は3月17日、『ヴィンチェンツォ』の中国PPLに対する韓国ネットユーザーの反応を伝え、「困難を経験しているテレビドラマの制作を広告で助けることは、新しい資本との協力」とし、韓国の激しい反応を批判した。

そして「韓国の人気ドラマ『ヴィンチェンツォ』の最近のエピソードは、ストーリーや主人公ソン・ジュンギではなく、中国ブランドの韓国インスタント食品によって関心を集めた」と報じた。

中国は冷静…上から目線?

去る3月14日に韓国で放送された第8話では、ヴィンチェンツォ(演者ソン・ジュンギ)に対してホン・チャヨン(演者チョン・ヨビン)が「おもしろいものを見て、おいしいものを食べよう」と言いながら、問題の“中国ビビンバ”を差し出すシーンがある。

そのビビンバは「ZIHAIGUO」というブランドのインスタント食品で、韓国語で「牛バラ肉石焼ビビンバ」とも併記されていた。

(画像=tvN)​『ヴィンチェンツォ』で中国ビビンバが登場するシーン

その放送後、韓国のネット上では「中国がキムチ、韓服を自分たちのものと言い張っているのに、韓国ドラマに必ず中国企業のPPLを入れる必要があったのか」「Netflixなどグローバルな動画配信サービスで配信される『ヴィンチェンツォ』にこのような場面が含まれると、ビビンバを中国のものと誤解される恐れがある」などと反発した。

それに対して『グローバルタイムズ』は、中国ネットユーザーの反応を伝えた。

同メディアは、「中国のウェイボーには“韓国はZIHAIGUOが四川風鍋を出さなかったことを幸いだと知っておくべきだろう。それだったら自分の国のものと言うこともできない”といった反応があった」と伝えた。

単純な制作支援にあまりに過剰反応しているのではないかとの意見も伝えた。

『グローバルタイムズ』は、「とあるネットユーザーは“彼らには良いことではないか?困っているテレビドラマ市場に広告収入を提供したのだから”と話し、また別の人は“これは文化交流だと思う。私たちも韓国ドラマを見て食べ物を食べるシーンを見るが、あなたたちから侮辱を受けない限り、そんな大騒ぎは起こさない”と述べた」と報じた。

最近になってキムチ、韓服の起源は自国にあるとしてきた中国だが、今回の件では文化先進国といった態度をとっているようだ。

なお、『ヴィンチェンツォ』の制作会社であるスタジオドラゴンとロゴスフィルムは、視聴者の抗議を受け、計4回の露出と2回の食事シーンを予定されていたZIHAIGUOの間接広告分をキャンセルすることにしたそうだ。

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