映画『私の頭の中の消しゴム』などで知られる女優キム・ブソン（63）が、韓国大統領選の候補たちに対して強烈な発言を繰り返している。
キム・ブソンは最近、YouTubeチャンネルで行ったライブ配信を通じて、与党「国民の力」の大統領予備選候補ホン・ジュンピョ（70）氏に向けて「前回の大統領選のときもそうだったが、ここ数年ずっと私に“無償恋愛”などと嘲笑してくるが、あなたは愛をしたことがないようだ」と投げかけた。
続けて「私は愛したのだ。愛しているのにお金のやりとりなんてあるものか。お金をやりとりするのは売春だ」などと語った。
これは、先立って4月17日にホン・ジュンピョ候補が、政治ブローカーのミョン・テギュン氏との関係について「43年間公職にいたが、そんな詐欺師とは付き合ったことがない」と述べ、「我々に敵対的なメディアは、李在明（イ・ジェミョン、61）候補が女優を弄び、なぜ無償恋愛をしたのか、それを問いただすべきだ」などと、キム・ブソンとのスキャンダルについて言及したことと関連している。
キム・ブソンはライブ配信を通じて、ホン・ジュンピョ候補と「共に民主党」李在明候補の違いについても口を開いた。
李在明候補は、今最も次期韓国大統領に近い男とされ、4月21日から23日まで韓国リサーチなどが行った世論調査によると、支持率は41％に上った。ホン・ジュンピョ候補が10％で2位タイであったことを踏まえると、圧倒的な支持を集めていることがわかる。
キム・ブソンは「あの方（李在明候補）には魅力があった。だから私は惹かれた。そして彼のために何度も違うと擁護したし、告訴も取り下げた」と話した。
ホン・ジュンピョ候補に対しては、「あなたには到底真似できない魅力がある。あなたに愛がわかるか。私はあなたにはまったく興味がない。李在明が羨ましいなら素直にそう言え。そして、ミョン・テギュンに関する不正な世論操作の疑惑について説明しろ」と批判した。
そしてキム・ブソンは「私は李在明が好きだった。愛したことがないのか。愛していたから、自分の新車も使っていいって言ったし、余裕があれば後援金だって渡したかった」と語った。
ホン・ジュンピョ候補を非難し、李在明候補を擁護しているが、李在明候補にとっては迷惑極まりない発言だろう。
キム・ブソンが2018年に明らかにしたところによると、彼女と李在明候補は2007年から約1年間にわたって恋人関係だったという。李在明候補は既婚者であるため、不倫関係ということになる。
しかし李在明候補は、この疑惑が浮上してから一貫して否定しており、キム・ブソンを虚言癖と麻薬の常習者という趣旨で非難した。実際、キム・ブソンには1983年から2004年までに計5度の麻薬使用による前科がある。
何よりもキム・ブソンが信頼できる証拠を提示しておらず、また、発言にも一貫性がなく感情的すぎるため、真相は明らかになっていないが、この不倫説には懐疑的な声が圧倒的に多い。
そのなかで不倫関係であったことを既成事実化したような発言は、李在明候補にとっては負担でしかないだろう。
6月3日の大統領選挙当日まで、キム・ブソンがどのような問題発言で再び注目を集めるか、予断を許さない。
（文＝スポーツソウル日本版編集部）
■「幸福感が強すぎて止められない」前科5犯のキム・ブソン、麻薬の怖さ明かす
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