高級ブランド「BVLGARI(ブルガリ)」のトップが、BLACKPINK・リサへの悪質コメントに厳しく忠告した。
BVLGARIのCEO、ジャン・クリストフ・ババン氏は最近、自身のインスタグラムに「STOP HATRED(嫌悪を止めろ)」という言葉が書かれた画像と長文を投稿。「最近、私の投稿やフォロワーのコメントに対して、全く無礼で容認できない方法で反応する人が増えていることに気づいた」とし、「私のSNSはBVLGARIファミリーの空間だ。侮辱と憎悪のコメントを残す人々は、私のアカウントから永遠に遮断されるだろうし、サイバー警察に通報するだろう」と厳しく忠告した。
この文は、同ブランドのアンバサダーを務めるリサへの誹謗中傷に対する警告とみられる。リサは去る9月末、パリの3大キャバレーとされるクレイジー・ホースのショーに出演したことで物議を醸した。同ショーは、美しく鍛え上げられたダンサーたちが過激な衣装も披露することから、性商品化の議論が絶えない側面もある。
その影響か、10月末ごろにはリサの中国SNSアカウントが強制削除された。米『CNN』、英『BBC』などの海外メディアは「リサの中国SNSアカウントが遮断されたのは、彼女がパリのキャバレーショーに出演したことと関連がある」と分析。実際、中国公演産業協会は、芸能人は「わいせつ物、賭博、麻薬、暴力、テロなどを組織、参加、助長してはならない」という規定を設けていることから、中国当局がリサの活動に制裁を下したという推測もみられる。
その後、実際にショーを観覧していたアルノー一家も中国の資本に降伏したとも伝えられた。リサがアンバサダーを務めるBVLGARIとCELINE(セリーヌ)は、中国の反応を鑑みてリサ関連の掲示物を削除し、“損切り”したと報じられた。
しかし、ババン氏は個人のインスタグラムアカウントにリサの写真を再投稿してリサとの関係に何も問題がないことを強調。そして今回のような声明を発表したことから、リサのBVLGARIでの活動は今後も続く見通しだ。
◇リサ プロフィール
1997年3月27日生まれ。本名ラリサ・マノバン。グループ唯一のタイ出身メンバーで、2010年にタイで行われたYGエンターテインメントのオーディションでただ1人合格し、2016年8月にBLACKPINKのメンバーとしてデビューした。ダンスの実力に定評があり、長い手足を生かしたダイナミックなパフォーマンスは圧巻。ステージで見せるクールな姿とは裏腹に、天真爛漫な性格。
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