「強盗を捕まえてスカウトされた」チャン・ドンユン、俳優として心がけていることは? 【インタビュー後編】

そんな彼が視聴者から「チャン・ドンユンの大出世作」とまで評価されたのが、最近放送を終えた『朝鮮ロコ ノクドゥ伝』(原題、KBS2)だ。チャン・ドンユンは劇中で、自らの秘密を探るために女性に扮した青年チョン・ノクドゥを熱演。デビュー4年目にして女装男子のキャラクターを見事に演じ、ドラマファンの間で一躍注目の的となった。

撮影時を振り返ったチャン・ドンユンは、「ノクドゥというキャラクターは、とても独歩的だと思う。それを表現するうえで一種の成果を収められたことに、胸がいっぱいだ。僕もノクドゥに愛着がわいて、いつまでも忘れられない」と、キャラクターに対する愛情をあらわにした。

また、「努力の余地があるキャラクターは、簡単なものより得る者が大きい。実際に見ごたえもあるから、もっと愛されると思う。今後も見る人に安定感のあるキャラクターよりは、挑戦的なキャラクターを選びたい」と演技に対する情熱を燃やした。

『朝鮮ロコ ノクドゥ伝』は、チャン・ドンユンにとって新たな発見続きだったという。

「本格的なアクション演技を初めてやった作品でもある。(アクションは)自分にしっくりくると感じたし、俳優として新しい領域を開拓できた。演技に新たな楽しみを見つけるという点を、自分の中で基準にしたいと思っている。両親も“大衆的な人気に振り回されないように”と話してくれたが、僕も同感だ」

新たな演技変身に称賛の声を惜しまなかったファンに感謝も伝えている。

「実は僕は鈍感な性格なので、あまり周りに左右されない。だけど、皆さんからこんなにも愛されて、とても嬉しい。僕が何をしてあげたわけでもないのに家族のように無償の愛を与えてくれて、不思議な感覚だ。とても感謝している。初心を忘れず努力する」

チャン・ドンユンにとって、『朝鮮ロコ ノクドゥ伝』はどんな作品だろうか。

彼は「大衆性を得るターニングポイントとなった作品なので、僕にとっては感謝が尽きない作品」と伝え、撮影終了当時を振り返った。

「メイキング映像を撮影するときに、放送終了の感想を話してほしいと言われた。いつもはそんなことまったくないのに、感情がこみあげてきて喉が詰まって話せなかった。それほど愛着のある作品だった。ノクドゥとして過ごして大変なこともあったし、たくさん苦労を重ねたけれど、一番愛着を持てる作品ということは変わらないと思う」(了)

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