タレントのホン・ソクチョン(52)が23年前にカミングアウトした当日を迎え、心境を明かした。
9月26日、ホン・ソクチョンは自身のインスタグラムに長文を投稿した。
彼は「おっと今日は、23年前の2000年9月26日、私がカミングアウトした日」と話を切り出した。
ホン・ソクチョンは「人々がこう言っていた。芸能人になって成功してお金をたくさん稼いで豊かに暮らしているのに、なぜカミングアウトをするのか、すべてを失うかもしれないのにと」と振り返り、「私はただ幸せに暮らしたかったし嘘つきたくなかったし、持っているものを失ってもまた始められる歳なので惜しくないと思った」と当時の心境を明かした。
また、「本当にたくさん悪口を言われ、殺すと脅迫され、やっていた放送から追い出され、家の外に出るのが怖くて1カ月間も出られなくて、両親や家族、みんなが毎日のように泣いた」と当時の悲惨な状況を伝えた。
それでも「過ぎてからはハハハと笑いながら話せる思い出の時間になってしまうね。皆さんも今どんなに大変で疲れて逃げたくても、肯定エネルギーで耐えて乗り越えれば良い日が来るので、一緒に頑張りましょう」と呼びかけた。
ホン・ソクチョンは、韓国で初めて同性愛者であることをカミングアウトとした芸能人として知られる。人気ドラマ『梨泰院クラス』にも出演した。韓国における性的マイノリティに対する認識を変えた先駆者であり、以降、カミングアウトする芸能人も増えている。
ホン・ソクチョンの文章全文は、以下の通り。
◇
おっと今日は、23年前の2000年9月26日、私がカミングアウトした日ですね。
私は30歳、本当に死ぬ覚悟でカミングアウトしましたが、人々がこう言っていました。芸能人になって成功してお金をたくさん稼いで豊かに暮らしているのに、なぜカミングアウトをするのか、すべてを失うかもしれないのにと。
私はただ幸せに暮らしたかったし嘘つきたくなかったし、持っているものを失ってもまた始められる歳なので惜しくないと思いました。
本当にたくさん悪口を言われ、殺すと脅迫され、やっていた放送から追い出され、家の外に出るのが怖くて1カ月間も出られなくて、両親や家族、みんなが毎日のように泣いて。
本当に世の中で私さえいなくなればすべてが解決されると思ったその時間も、過ぎてからはハハハと笑いながら話せる思い出の時間になってしまいますね。皆さんも今どんなに大変で疲れて逃げたくても、肯定エネルギーで耐えて乗り越えれば良い日が来るので、一緒に頑張りましょう。
この33年間、多くの変化がありましたね。私が小さな火種になっていたらそれで満足です。みんな幸せに暮らしてね。
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