教保文庫の関係者は、「漫画原作に爆発的な関心が集まっているが、ほかのセット図書は需給が円滑ではなく、総合ベストセラー順位には適用されなかった」とし、「オンライン予約販売で進行され、読者が受け取るまでには時間が多くかかるものと見られる」と伝えた。
実際、“韓国のアマゾン”とも言うべきオンライン書店「YES24」のベストセラーリストを見ると、『SLAM DUNK』の人気ぶりが明確にわかる。
新装再編版第1巻が4位で、第2貫が6位を占めるなど、『SLAM DUNK』関連作品が総合ベストセラー20位内に計14巻も入っているのだ。
『SLAM DUNK』は1990年から1996年まで週刊少年ジャンプで連載された作品で、韓国でも1990年代のバスケットボールブームを巻き起こした火付け役となった。
こうしたバスケブームに支えられ、1994年にはチャン・ドンゴン、ソン・ジチャン、シム・ウナ主演のバスケドラマ『ファイナル・ジャンプ』が制作されたりもした。
そんな伝説的漫画『SLAM DUNK』が、韓国書店街で実に30年ぶりに再ブームとなっているわけだ。
10代の青春時代を漫画『SLAM DUNK』とともに過ごした層が当時の記憶を思い出し、湘北高校バスケ部の全国への挑戦に熱狂した観客が、映画『THE FIRST SLAM DUNK』の「n次観覧(“何度も繰り返し観覧すること”を意味する韓国の造語)」を生み出しているなど、映画業界も『SLAM DUNK』ブームで熱狂している。
映画振興委員会の映画館入場券統合電算ネットワークによると、1月4日に公開がスタートした『THE FIRST SLAM DUNK』は2月2日時点で観客動員数207万人としている。