「今は少女時代!」という力強い叫びから15年が経ったが、彼女たちの人気は衰えていない。変わった点があるとすれば、歳月とともに積み重なった年輪と、より広がった活動の幅だ。
そのため、ステージでは一つのグループだが、時にはライバルとして相まみえることも少なくなかった。
まずユナは、7月29日から放送のMBCドラマ『ビッグマウス』に出演している。劇中、生まれつきの美貌と力強い魅力を持っているが、パク・チャンホ(演者イ・ジョンソク)との結婚後、“生活レベルマックス”になった看護師コ・ミホを演じている。
視聴率6.2%(以下、ニールセンコリア調べ)でスタートした本作は、口コミで広がり、第6話で二桁を達成。このような好成績はユナとイ・ジョンソクというネームバリューも作用しただろうが、最近終了した作品を見ると、主演の認知度だけでは好調をできないことが分かっている。
結局、独特な世界観に没入しやすく見せる彼らの好演が、ドラマの成功に寄与したと分析される。
ユナの表現も好評を得ている。これまで主に受動的に描かれたヒロインとは異なり、コ・ミホは行動的な人物だ。ユナがコ・ミホを魅力的に描き出し、作品への没入度を高めるという反応が多い。
そしてスヨンは8月10日に始まったKBS2ドラマ『あなたが願いを言えば』(原題)で、筋肉が衰えることを嫌い、運動に執着するホスピスの看護師ソ・ヨンジュを演じている。ユナと同時期に同職業を演じるという点で、放送前から話題を集めていた。
そのため製作発表会でスヨンは、「ユナは総合病院の看護師で、私はホスピスの看護師。そのため衣装が、より自由」と説明していた。
成績について話すには早いが、今のところユナが優勢な状況だ。しかし『あなたが願いを言えば』は、まだ2話までしか放送されておらず、同枠の前作『ジンクスの恋人』(原題)最終回より高い視聴率3.6%でスタートを切っているため、これから急上昇する余地もある。
なお『ジンクスの恋人』のヒロインが、こちらも少女時代のソヒョンだったという点も興味深い。
続いて8月24日にはユリ出演作が始まる。彼女はENAドラマ『グッジョブ』(原題)に出演し、1年ぶりに女優として復帰する予定だ。
昨年、MBN『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』で、MBNドラマ歴代1位の視聴率をともに叩き出した俳優チョン・イルと再会するということもあり、より期待が高まっている。
何よりも『グッジョブ』は、Netflixでも配信され、世界中で大人気を博している『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の後続作だ。『ウ・ヨンウ』はチャンネル全体視聴率1位はもちろん、最高視聴率15%を記録するなど、同時間帯のドラマで首位を守り続けている。
『グッジョブ』が、まだまだ歴史の浅いENAチャンネルの認知度を急上昇させた、前作のバトンをスムーズに引き継げるか注目だ。
彼女たちが出演した作品の成績も関心事だが、成長した“少女”たちが主演として作品をリードし、良い競争を繰り広げるということ自体が注目されている。
とあるテレビ関係者は、「3人とも少女時代のメンバーでもあるが、しっかりとしたフィルモグラフィーを持った女優でもある。あいにく、久しぶりのグループ完全体活動に乗り出したが、ドラマでも対決することになったので、大衆として楽しみが増えたようだ」と話す。
いずれにせよ、彼女たちの掛け声通り、「今は少女時代」というわけだ。
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