「私はまだ自信がない。でも私を見つけてくれたあなたを信じる。そして私を信じるあなたを信じている」
【写真】キム・テリの“大人顔”…「無邪気な女子高生」役とギャップ
Netflixでも配信中の韓国ドラマ『二十五、二十一』(tvN)の人気が日々上昇している。視聴率調査会社ニールセンコリアによると、2月28日に放送された第6話は9.8%(全国基準)で、自己最高視聴率を更新した。また同時間帯の視聴率1位にもなっている。
『二十五、二十一』が視聴者に愛される理由は、それぞれ事情がある若者たちが伝える温かいヒーリングがあるからだ。特に主人公を演じる女優キム・テリと俳優ナム・ジュヒョクが、18歳の“ナ・ヒド”と22歳の“ペク・イジン”を完璧に演じて、爽やかな青春キャラクターを作り出した。
「いつも負けているからと、毎日が悲劇ではいられない。笑ったら忘れやすくなる。忘れてこそ、次がある」
ナ・ヒド(演者キム・テリ)はスランプになっても恨んだことがないほど、フェンシングを愛している高校生だ。IMF危機という時代と、誰よりも高い“障壁”だと思っていた母親が、ナ・ヒドに夢をあきらめろと迫っても、彼女は自ら機会を求めて前に出た。
時には要領悪く、無知で無謀なこともするが、それが高校生ナ・ヒドのやり方だ。夢があるからこそ輝くナ・ヒドが伝えるヒーリングは、視聴者に何回失敗してもあきらめず、信念を持って突き進む力を与える。
「あなたがどこにいても、あなたに届けてあげる。私が行くから、待ってて」
時代のせいで世の中を少し早く知ることになった青年ペク・イジン(演者ナム・ジュヒョク)は、ポジティブなエネルギー全開のナ・ヒドと出会い、冷たい世の中に耐えて生きていくことを学ぶ。ナ・ヒドはペク・イジンにポジティブな視線で伝える慰めを、ペク・イジンはナ・ヒドに大人としての応援を送り、互いに支え合う支柱となる。
自分を信じることができない瞬間が来たとき、自分を信じる誰かの応援があれば、一度くらいは頑張る理由が生じる。ペク・イジンが伝える応援に、視聴者はもう一度立ち上がる勇気を得る。
ナ・ヒドとペク・イジンは、光が消えた希望には慰めを、輝く夢にはエールを送る。彼らがやり取りする温かいメッセージに、視聴者は冷たい現実で疲れた心が慰められ、もう一度生きていく力を得る。世の中に突っかかる勇気が残っている若者たちの物語が、視聴者たちへの温かいヒーリングになるわけだ。
『二十五、二十一』は主演俳優の熱演だけでなく、若者の爽やかさと清潔さを伝える鮮やかな色感と多彩な風光が胸を打ち、清涼な炭酸水のような魅力で視聴者たちに近づいている。演出を務めるチョン・ヒョンPDが初回から1998年当時を感覚的に構成、実感的に描き、季節感が際立つ風景と俳優たちの姿が見事に調和した映像美が注目を集める。
脚本家クォン・ドウンも、まだ成熟していない若者だからこそ可能なキャラクターの心理変化と、そのせいで起こるエピソードを繊細に、しっかりとしたセリフで表現し、視聴者を虜にしている。
tvNのドラマ『二十五、二十一』は、Netflixでも配信中だ。
前へ
次へ