Netflix『脱出おひとり島』に出演したユーチューバーのソン・ジア(活動名freeジア)が、“偽ブランド品”騒動などで活動中断を宣言してから、2週間余りが経った。ある程度、事態は収まったように見える。
彼女に関する記事やSNSの書き込み、放送での取り扱い頻度が確実に減ったからだ。当事者らは「これで大丈夫」と胸をなでおろしているかもしれないが、好奇心旺盛な“ネット捜査隊”がいつまた議論を繰り広げるかはわからない。
ソン・ジアの復帰後、再び起こり得る問題であるため、疑惑を押さえる適切な説明が必要だ。
ひとまずソン・ジアは去る1月25日、着用していたブランド品が偽物であったことを認め、ファンに失望を与えて申し訳ないと謝罪し、自粛する意味で活動中断を宣言した。「SNSと『脱出おひとり島』で着ていたブランド品の偽物議論は、一部事実だ。ブランド立ち上げの夢を持つ者として、議論になった部分について深刻に認識し、深く反省したい」と頭を下げた。
YouTubeに上げたその謝罪動画の再生回数が542万8000回(2月9日現在)に上っていることを踏まえると、相変わらず彼女への関心が高いことがわかる。偽ブランド品を巡る議論が起きると、彼女のYouTubeチャンネル登録者数は減るどころか、190万人に達し、かえって増加した。活動を中断したあとも登録者数がキープされているところを見ると、ある程度の時間が過ぎればソン・ジアが活動を再開することは火を見るよりも明らかだ。
現在活動を中断している彼女が認識すべきことは、ネットユーザーやファンが「詐欺を働いたのではないか」という疑いから心変わりしたわけではないということだ。
高級な住居、“金のスプーン”(家が資産家)という噂、YouTubeを通じて見せた普段の消費習慣などから、彼女が身につけるブランド品は当然本物だろうと見られていたが、少なくてもその一部は偽物だったのだ。
単に偽物を着用したからと非難されているわけではなく、自分は他の人と違うという行動をした彼女の自信に満ちた態度に、大衆は「欺かれた」という思いがしたのだ。ソン・ジアは、そのことを明確に理解する必要がある。このカバンは本物、この服は偽物と言って、購買内訳書を見せる意味があっただろうか。
また、先立ってソン・ジアの所属事務所ヒョウォンCNCは、「ソン・ジアが着用した商品の一部に偽物があったが、偽物を正規品として紹介したわけではない」と釈明したことがある。1月19日、「ソン・ジアはこれまで偽物をブランド品として紹介したことはなかった」と伝えたのだ。
しかし単純に彼女の偽物疑惑だけを問題視したのではないという点も考えなければならない。
ヒョウォンCNCには、所属事務所が海外資本で設立されておりスポンサーが存在するという疑惑もあった。ソン・ジアの2億円台の居住地については、「女優カン・イェウォンと所属事務所の代表(キム・ヒョジン)が小資本で始めたスタートアップ会社だ。創業後4年間、昼夜を問わず全職員(退社者含む)が汗水たらして築き上げた会社」とし、「ソン・ジアが家を借りるのに1ウォンも支援したことがない。正常なマネジメントの範疇内でクリエイターをサポートし、経済的な支援は一切なかった。ソン・ジアが大学入学後、モデル活動を継続して積み上げた資金と、当社と共にクリエイター活動で集めた資金で、直接保証金を集めて契約した借家」と説明した。
ただ、その発表文はキム・ヒョジン代表一人で作成し、配布したものだという。
大衆は、代表であるカン・イェウォンがこれについてどういった考えを持っており、どんな言葉を述べるのかに関心を傾けている。ソン・ジアと共にバラエティ番組にも出演し、所属事務所代表としての愛情を表したカン・イェウォンだけに、彼女がソン・ジアなどの人気クリエイターを抜擢し、育成する上で重点に置いた価値観や方向性、目標、演技者である本人が事業のどの部分まで関与しているのかなどが、今回の事態と共に疑問視されている。
とある芸能界の関係者は『OSEN』に、「カン・イェウォンはソン・ジアの偽物をめぐる議論、家族の話で持ち切りだったとき、ドラマ『一人だけ』(原題)を撮影中であったため、立場を発表できなかったと聞いている。立場を明らかにするか悩んだが、すぐにソン・ジアの議論が収まったため、立場を出して再び問題を大きくしないようにしようと判断したようだ。今後ソン・ジアの復帰を前後に、再び問題になった場合、状況を見守って適切な対処に出ると言っている」と伝えた。
(記事提供=OSEN)
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