韓国にとどまらず、日本をはじめとした世界中で熱い旋風を巻き起こしているドラマ『愛の不時着』。
韓国のリアルタイム放送時には「北朝鮮の将校と韓国の財閥令嬢が恋に落ちる」という斬新な設定もさることながら、主演にヒョンビンとソン・イェジンがキャスティングされたという点でも注目度はかなり高かった。
というのも、共演が決まった時点でヒョンビンとソン・イェジンの間には2度に渡って熱愛説が浮上している。そんな2人がドラマとはいえ実際にロマンスを繰り広げるのだから、韓国のドラマファンの間では放送前から『愛の不時着』が取り沙汰されていたようだ。
2人の熱愛説の発端は、2019年の1月。
韓国のあるオンラインコミュニティ上では、「ヒョンビンとソン・イェジンがアメリカで食事をしており、両親も同席していた」という目撃談が掲載された。2017年に映画『ザ・ネゴシエーション』で一度共演している2人であるだけに、この目撃談は瞬く間に拡散された。
双方の所属事務所は当時、「事実無根」と熱愛説を否定したが、その後ネット上では2人の海外デート現場と思しき写真が拡散され、鎮火しかけていた熱愛説が再燃した。
これについては「2人がアメリカで会ったことは間違いない」と双方所属事務所が認めつつも、「知人らを交えてスーパーで買い物をしたようだが、写真には有名人である2人だけがクローズアップされたようだ」と交際の事実は否定した。以前から交流のある2人は、互いがアメリカに滞在していると知り、その場で連絡を取り合って知人らと買い物をしたという。
このような背景から、『愛の不時着』の放送以降も2人の熱愛説にまつわるネット上の書き込みや検証写真などが絶えなかった。ファンの間では「本当にカップルであってほしい」「この2人なら心から応援する」といった声が現在も少なくない。
まさに“今最も現実になってほしい共演者カップル”といえる2人だが、とくにヒョンビンの熱愛はファンにとって大きな関心ごとだろう。
ヒョンビンには過去数回にわたって熱愛のニュースが報じられているが、情報が事実である場合には直ちに交際を認めている。ここでは、これまでヒョンビンに浮上した熱愛説の歴史を振り返る。
ヒョンビンがトップ俳優としての地位を固めた2007年当時、熱愛相手として浮上したのが無名女優であったファン・ジヒョンだ。
同年2月に1年以上交際が続いていると報じられ双方の事務所が認めたが、その後5月に破局の事実が知らされた。ヒョンビンとの熱愛が報じられて以降CM出演が決まるなど、ファン・ジヒョンのメディア露出が増加したため世間からは「売名行為」を疑われることもあった。本人は後にヒョンビンとの破局について、「失恋の痛みもそうだが、売名と非難されることがもっと辛かった」とコメントしている。
ファン・ジヒョンは、2019年に年上の実業家と結婚した。
ファン・ジヒョンとの破局から2年後の2009年にヒョンビンとの交際が発覚したのが、超大物女優ソン・ヘギョだ。2人が共演したドラマ『彼らが生きる世界』の放送翌年に報じられた熱愛ニュースであるだけに、世間からはかなり注目された。
交際発覚当初、双方の所属事務所は「6月から本格的に交際がスタートした。2人には共通点が多く、同じ時間を過ごすうちに交際に発展した」と明かしている。しかし2011年、ヒョンビンが兵役に突入するタイミングで2人の関係は終わりを迎えた。
破局当時、ヒョンビンの所属事務所は「2人は今年の初めに破局した。それぞれのドラマ撮影と海外活動、映画の撮影などで多忙に過ごすうちに自然と疎遠になった。周囲からの過度な関心も負担となり、根拠のない破局説が浮上することもストレスだった。これらを克服する余裕もなく、互いの溝はさらに深まった」と伝えている。
“多忙によるすれ違い”を物語るかのように、ソン・ヘギョとの破局直後である2011年2月にはヒョンビンの主演映画『晩秋』が韓国で公開されている。同作で共演した中国人女優、タン・ウェイ(湯唯)との熱愛説も有名な話だ。
『晩秋』の公開以降、タン・ウェイの来韓のタイミングがソン・ヘギョとの破局時、そしてヒョンビンの軍休暇などと同時期であったことから、2人の間にはいつしか熱愛説が囁かれるように。当時所属事務所は「タン・ウェイは広告の撮影で韓国に来ていた。ヒョンビンとはなんの関係もない」と報道内容を否定した。
実際にタン・ウェイは2014年に同映画を手掛けたキム・テヨン監督と結婚しており、当時の来韓もヒョンビンのためではなかったことが発覚した。
ヒョンビンが実際に交際を認めた中で最も新しいのが、女優カン・ソラとの熱愛だ。
2016年12月に熱愛が報じられ、双方の所属事務所は「2人は10月に仕事の関係で初めて会った。その後、先輩後輩の間柄で親しくするうちに交際に発展した。交際がスタートして間もないため、かなり慎重だ」と公式立場を発表した。
所属事務所が慎重な姿勢を示したにも関わらず、当時ヒョンビンはメディアとのインタビューを通じて「事実はそのまま伝えようと思った。(熱愛は)特別な話ではなく、“ひとつの事実”だから」と伝えている。
カン・ソラがヒョンビンに仕事の相談をするうちに交際に発展したと報じられたが、そんな2人の交際も1年で終わりを迎えた。2017年には双方の所属事務所が「互いの活躍を応援する、良い先輩後輩の間柄に戻ることにした」と伝えている。
現在は『愛の不時着』による熱い人気が続くなか、ソン・イェジンとの熱愛説も根強く囁かれているヒョンビン。些細な行動が熱愛説に膨らんでしまうのも、同作で見せた演技がリアリティに満ちていたからだろう。
『愛の不時着』で俳優としての地位をさらに確固たるものとし、人気を加速させたヒョンビン。今後の熱愛事情も気になるところだ。
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