Netflixドキュメンタリー『私は生き延びた:韓国を揺るがせた悲劇の中で』に対する放送禁止仮処分の申請が、再び退けられた。
8月14日、ソウル西部地裁は、宗教団体「摂理」(JMS、キリスト教福音宣教会)および元信者らが申し立てた仮処分申請を棄却した。
摂理側は7月29日、「番組内容は虚偽による名誉毀損だ」として放送差し止めを求めたが、MBCとNetflixは「公益目的で、事実に基づき制作された」と反論していた。
『私は生き延びた』は、2023年に世界的な話題を呼んだNetflixドキュメンタリー『すべては神のために:裏切られた信仰』の続編。前作は韓国社会を揺るがせた複数のカルト宗教とその教祖を追い、Netflixグローバル視聴ランキングで最高5位を記録した。
なかでも、摂理の教祖チョン・ミョンソクによる信者への性暴行疑惑は世間に大きな衝撃を与えた。チョン・ミョンソクは準強姦や準類似強姦などの罪で起訴され、2024年1月に最高裁で懲役17年が確定。さらに15年間の位置追跡電子装置装着と、10年間の児童・青少年関連機関および障害者福祉施設への就業制限が命じられている。
摂理側は前作の配信前にも放送禁止の仮処分を申請したが、この時も棄却されている。
続編となる『私は生き延びた』では、前作公開後に二次被害を受けた摂理被害者の追加告発に加え、韓国社会を震撼させた三つの重大事件を取り上げる。8月15日に配信開始予定。
(記事提供=OSEN)
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