韓国で再上映中の中山美穂さん主演『Love Letter』、若者から絶大な支持のワケ「20代観客が40代の2倍以上」

2025年01月21日 映画

1995年に日本で公開された中山美穂さん主演映画『Love Letter』が、30周年を記念して韓国で今年1月1日よりリバイバル上映されているが、20代を中心とした若者から絶大な支持を得ている。

【写真】生前に韓国を訪問した中山美穂さん

韓国で「30周年エディション」として公開されている『Love Letter』の観客は、現時点で20代が最も多くの割合を占めている。それも、40代以上の観客を2倍以上も上回る人数だ。

MZ世代は映画を観覧した後、「女性主人公が雪原で“お元気ですか?”と叫ぶ場面は知っていたが、『Love Letter』の一場面だったとは知らなかった。こんなに切ない初恋のストーリーが積まれていると知っていいれば、とっくに観ていたはずだ。久しぶりに映画館で観ることができた、かすかな初恋の感情が完全に伝わる映画だった」という反応を示している。

Love Letter
(画像=ウォーターフォールカンパニー)『Love Letter』韓国ポスター

日本で1995年に公開された『Love Letter』は、韓国では4年後の1999年に初めて公開された。

同作は岩井俊二監督が作り出した繊細な演出、ヒロインの中山美穂さんの感性的な演技が、“初恋の純粋さ”を上手く表現したとして韓国でも絶大な人気を誇っている。REMEDIOSの『A Winter Story』『Forgive Me』『Small Happiness』などの楽曲も、叙情的なピアノの旋律として観る者の思い出の郷愁を呼び起こす。

韓国で『Love Letter』の配給を担当する配給会社ウォーターホールカンパニーのチュ・ヒョン代表は、「30代後半から50代まで“Love Letter第1世代”ファンの比重も高いが、20代が映画館に足を運び、今回の上映を観覧したことも、8万人という興行力の大きな土台となった」と明らかにした。

リバイバル映画、それも単独上映で観客動員数8万人を記録するのは異例中の異例だ。

それだけ『Love Letter』は、韓国の人々にとって昔の思い出の郷愁を呼び起こすだけでなく、MZ世代にも“古典映画”ではなく“時代を越えた名作”として、世代を超えて長く愛されている。

Love Letter
(画像=ウォーターフォールカンパニー)『Love Letter』韓国ポスター

なお、『Love Letter』で主演を務めた中山美穂さんは、昨年12月6日に突然この世を去った。54歳だった。

中山美穂さんは雪で有名な長野県出身で、女優だけでなく歌手としても活発的に活動した。

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