韓国の放送通信審議委員会が、物議を醸した放送局関係者の意見陳述の場を設けると発表した。
対象は、BTSのSUGAの飲酒運転事件で誤った防犯カメラ映像を報道したJTBCと、光復節(8月15日)に『君が代』が流れるオペラ『蝶々夫人』を放送したKBSだ。
放送通信審議委員会は9月2日午後、ソウル・木洞(モクトン)の放送会館で開かれた全体会議でこのように議決した。そのため次回の会議で関係者の意見陳述を聞いたあと、制裁のレベルを決める方針だ。
リュ・ヒリム委員長は、SUGAの飲酒運転事件で誤った防犯カメラ映像を単独で報じたJTBCに関して、「遠くから顔も区分できない映像なのに、電動スクーターに乗った男性をSUGAと断定した」と関係者の意見陳述が必要だと指摘した。
先立ってKBSは8月15日0時、オペラ『蝶々夫人』を放送した。同作は、主人公のアメリカ人将校と日本人女性の結婚式の場面で、日本の国歌である『君が代』が流れる。また、ヒロインが日本の着物を着用して登場する。
8月15日は韓国で「光復節」と呼ばれ、日本の植民地支配から解放された1945年8月15日を記念する祝日となっている。そのため放送後には、光復節に放送することは適切ではないという批判が巻き起こった。
そしてJTBCは8月7日、前日夜に起こったSUGAの飲酒運転事件に関して、現場の防犯カメラ映像を単独で報道。しかし、のちに映像に映っていたのはSUGAではないことが判明し、批判を受けることとなった。SUGAは事件発生から24日後の8月30日に書類送検されている。
◇SUGA プロフィール
1993年3月9日生まれ。本名ミン・ユンギ。2010年に所属事務所Big Hitエンターテインメント(現HYBE)が開催した「HIT IT AUDITION」で2位合格し、練習生に。2013年6月にBTSのメンバーとしてデビューした。グループ内ではリードラッパーを担当しており、BTSの一員として活躍する傍らで、高い作詞・作曲・編曲の実力を持つ音楽プロデューサーとしても人気を集めている。
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