韓国の公共放送「KBS」が、8月15日の相次ぐミスで非難を浴びている。
8月15日は韓国で「光復節」と呼ばれ、日本の植民地支配から解放された1945年8月15日を記念する祝日となっている。
だが、そんな重要な日に、国民からの受信料で運営している公共放送がやらかしてしまった。まずは、日本を舞台としたオペラ作品『蝶々夫人』の放送だ。
15日0時、KBS第1テレビの『KBS中継席』では、アメリカが日本を強制的に開港させた時期を舞台とした『蝶々夫人』が放送された。
『蝶々夫人』はイタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニによって作曲され、1904年に初演されたオペラなのだが、アメリカが日本を強制的に開港させた時期を背景とする作品となっている。そんな同作では、女性主人公が最初から最後まで着物を着て登場するほか、結婚式の場面で日本の国歌である『君が代』の旋律が挿入されている。同日の録画中継でも、着物を着た出演者の演技が続いた。そして最後には、番組が“受信料”で製作されたという文言が登場した。
非難が相次ぐと、KBSは結局、「当初、7月末に放送予定だったが、オリンピック中継のために後回しにされ、光復節の夜明けに放送された」とし、「日程を考慮して放送内容に問題がないか、時宜性が適切なのか確認し、検討できなかった製作陣の手落ち」と謝罪した。
しかし、問題はこれで終わらなかった。同日午前に放送されたニュース番組内の天気予報では、反転した韓国国旗が掲示されたのだ。
KBSは本件に対しても謝罪。「人物が太極旗(韓国国旗)を持っている場面に合わせるため、製作者がCGプログラムで絵を反転させた結果だった」と釈明している。
続いて、「問題を確認した直後、太極旗のイメージを修正し、ニュースのホームページでは修正した動画を再び提供している」として、「今回のミスに関してKBSは、心よりの謝罪を申し上げ、今後はこのような問題が繰り返されないよう細かい部分まで気を遣って製作に最善を尽くす」と付け加えた。
1日に2回、それも光復節に公共放送がミスしたとあって、ネット上では叱責が相次ぐことに。KBSの請願掲示板には、「まさか本当だったんですね…本当に我が国の放送局ですか?」「光復節に『蝶々夫人』を編成した理由を説明し、KBS社長は辞任しろ」「視聴料は日本国民から徴収してください」「KBS視聴料納付拒否」など、辛辣な意見が見受けられたほどだ。
前へ
次へ