かつて交際していた女性との性交渉を密かに撮影した疑いが持たれている韓国の元アイドルが、一審で実刑を言い渡された。
ソウル西部地裁では8月30日、性暴力処罰法上のカメラなどを利用した撮影・頒布などの疑いで起訴された元アイドルのチェ被告（28）に、懲役1年6カ月、40時間の性暴力治療プログラム履修、3年間の児童・青少年関連機関／障害者関連機関への就職制限命令を言い渡した。加えて、逃走の恐れがあるとして法廷拘束もしている。
量刑理由については、「被害者の裸体を違法に撮影したことは、極度の性的羞恥心を誘発する内容であり、撮影物が流布された場合、取り返しのつかない被害を与えかねない点などに照らし合わせ、各犯行の被害者の性的自己決定権を侵害した程度が非常に重い」と述べた。
続いて「被害者は拒否の意思を示し、厳罰を嘆願した」とした一方で、「ただし、撮影物が流布されたことはなく、同種の処罰を受けた前歴がない点などを総合的に考慮した」と説明した。
なお、チェ被告は2017年に5人組アイドルとしてデビューしたあと、2019年に健康上の理由で活動を中断した。
その後、2022年7月15日から2023年5月まで計18回にわたって被害者との情事、身体の重要部位を撮影した疑惑を受けている。特に、被害者に眼帯を着けて行為をしようと勧めたあと、無音カメラのアプリで密かに撮影したことも明らかになっている。
前へ
次へ
