2月11日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のグループF初戦で、蔚山現代FCがホームでFC東京を迎え撃つ。
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大事な初戦で勝利を得たい蔚山現代にとってカギとなるのは、相手の中心選手をよく知る“前所属選手”の活躍だ。蔚山現代で主力を担う選手には、FC東京の誇る2列目の主力選手と縁がある。
蔚山現代FCのキャプテンであるシン・ジンホは、FC東京の“中盤の要”高萩洋次郎と2016年にFCソウルでともにプレーし、2人とも中盤の主力として活躍した。長く一緒にプレーしたわけではないものの、お互いの長所と短所は誰よりもよく知っている。
シン・ジンホは2月10日の前日会見で「高萩は誠実で頭の良い選手。過去にサンフレッチェ広島時代の高萩とも対戦したことがあるが、予想のつかないプレーを披露していたのが記憶にある」と、高萩を警戒した。
そして、「昨日(高萩に)連絡した。僕らが勝てたら良いだろう」と意気込みを見せた。
また、蔚山現代のセンターバックであるチョン・スンヒョンは、FC東京のレアンドロと2018年から2019年の2年間、鹿島アントラーズで一緒にプレーした。特に、ACLを制覇しクラブワールドカップにも出場した2018年シーズンは2人とも主力として活躍していた。
今シーズンはお互いが違うユニホームを身にまとい、栄光を味わったACLの舞台で激突することになる。
そして、FC東京には韓国代表としても活躍するナ・サンホがいる。今シーズンから蔚山現代の守護神を担うチョ・ヒョヌは、韓国A代表以外に2018年ジャカルタ・アジア大会でナ・サンホとともに金メダルを獲得した。
誰よりもナ・サンホの特長を理解しているチョ・ヒョヌとしては、蔚山現代での大事なデビュー戦で最も注意すべき選手となるだろう。
蔚山現代は、昨シーズンのKリーグMVPキム・ボギョンはじめ、ミケル・ディスケルドやパク・ヨンウらが抜けた中盤に、ユン・ビッカラムやコ・ミョンジン、ウォン・ドゥジェらを迎え入れた。
ミッドフィールダー陣の変容が見られた今シーズンは、シン・ジンホとともに新加入の3選手がいかに中盤で役割を果たせるかがポイントとなりそうだ。
蔚山現代を率いるキム・ドフン監督は「選手が大きく入れ替わった。組織的な部分に加えて、ボール支配や敵陣でどれだけプレーできるかに神経を使った」と話す。
そしてFC東京戦に向けては、「韓日戦は結果を追い求めなければならない。ホームで開催される初戦なだけに、良い結果を得てシーズンのスタートを切りたい」と意気込んだ。
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