「アジアサッカー界の“悩みの種”が…」北朝鮮のW杯最終予選進出に韓国紙が指摘する“問題”とは?

アジアサッカー界の“悩みの種”北朝鮮代表が、16年ぶりのW杯本大会出場に挑む。

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北朝鮮は11日、ラオス・ヴィエンチャンのニュー・ラオス・ナショナルスタジアムで行われた北中米W杯アジア2次予選・グループBでミャンマー代表に4-1で勝利した。

試合はFWリ・ジョグク(21)がハットトリックを達成するなど、終始主導権を握る展開で余裕ある勝利を手にした。

勝ち点3を加えた北朝鮮は全6試合を終えて3勝3敗の勝ち点9とし、グループ2位に浮上した。首位の日本(勝ち点18)とは大きく離れたが、最終節でシリア(勝ち点7)を上回り、劇的な3次予選進出に成功した。

紆余曲折の末の3次予選進出だ。

北朝鮮は今年3月、平壌で実施予定だった日本とのホームゲームを急きょ中止したことで、国際サッカー連盟(FIFA)から没収試合(0-3敗戦扱い)及び罰金1万スイスフラン(日本円=約167万円)の処分を受けた。

当時、北朝鮮は日本国内で流行している伝染病を理由にホームゲーム開催に難色を示し、最終的に開催中止が決まった。サッカー外交で問題を起こす北朝鮮特有の行動が再び現れたようだった。

結局、6月のW杯予選も2試合すべて北朝鮮のホームゲームだったが、いずれも中立地ラオスでの開催となった。

ただ、没収試合で勝ち点3を失った状態でも、北朝鮮は2位を死守した。

“南北戦”か、2度目の“日朝戦”か

W杯本大会出場に対する意志は明確だ。

北朝鮮は2010年南アフリカW杯で本大会進出を果たすなど、安定した戦力はいる。しかし、その後の2014年ブラジル大会と2018年ロシア大会では予選突破できず、前回の2022年カタール大会は新型コロナウイルス感染症のパンデミックを理由に2次予選で棄権していた。

北朝鮮は16年ぶりのW杯出場に挑む。2026年北中米W杯でアジアに与えられた本大会行きのチケットは8.5枚だ。

韓国をはじめ日本、イラン、オーストラリアなどアジアの強豪を除けば、残りのチーム間の格差は大きくないだけに、北朝鮮も本大会出場を狙うに値する。

計18チームが6チームずつ3グループに分かれる3次予選では、各組2位までの計6チームが本大会に進出する。

また、各組3~4位の計6チームは4次予選に進み、こちらでも2組に分かれて争う。そして、各組1位の2チームは本大会に出場し、各組2位の2チームは5次予選で直接対決した後、勝者が大陸間プレーオフに進む。

チャンスはあまりにも多い。北朝鮮も本大会行きの主人公になれる可能性はある。

北朝鮮代表
(写真提供=AP/アフロ)北朝鮮代表

問題は、北朝鮮の外交的行動だ。

前述の通り、3次予選に進出した18チームは3組に分かれて争う。そのなかで、北朝鮮と外交問題で摩擦を起こす韓国と日本はポット1に入る。

韓国と日本、両国のどちらかは北朝鮮と同組に入る可能性が非常に高い。3分の1の確率で、“南北戦”あるいは2度目の“日朝戦”が実現する可能性がある。

ここ最近、韓国と北朝鮮は激しく対立している。北朝鮮が汚物風船を送り続けるなか、韓国も拡声器放送を再開して対応している。

このような両国の対立姿勢のなかで、北朝鮮がまたどんな突発的な行動をするかはわからない。

ただ、いつものように国名の呼称をめぐって“神経戦”をすることは明らかであり、ホームゲーム開催を再び拒否する確率もある。

同組に編成される場合に発生し得る“変数”を考慮すれば、韓国サッカー協会はもちろん、アジアサッカー連盟も頭を悩ませるしかない。

なお、3次予選の組み合わせ抽選会は今月27日、マレーシア・クアラルンプールで行われる。計10試合を行う3次予選は今年9月に始まり、翌年6月に終了する予定だ。

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