サポーター計124人が自己申告…韓国Kリーグで発生した「ペットボトル大量投げ込み事件」のその後

2024年05月23日 サッカー #Kリーグ

韓国プロサッカーKリーグ1(1部)で発生した“ペットボトル大量投げ込み事件”と関連して、計124人のサポーターが投げ込み行為を自己申告した。

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5月22日、仁川(インチョン)ユナイテッドは同月11日にホームの仁川サッカー専用競技場で行われたKリーグ1第12節のFCソウルと戦において、試合後に発生した“ペットボトル大量投げ込み事件”について、投げ込み行為を犯したファンに対する懲戒委員会を開いた。

“京仁(キョンイン)ダービー”と呼ばれる仁川対ソウルのライバル対決は、熾烈な接戦の末にアウェイのソウルが2-1で逆転勝利した。

すると、試合終了の笛が鳴った直後、ソウルのGKペク・ジョンボム(23)は仁川サポーターのいる真後ろのゴール裏に向かって、両腕を突き上げて感情を爆発させる“挑発セレモニー”を行った。

これに激怒した一部の仁川サポーターが、ピッチに向かって大量にペットボトルを投げ込んだ。選手が制止しても投げ込み行為は収まらず、ソウルのMFキ・ソンヨン(35)は急所にペットボトルが直撃するなどの被害もあった。

「Kリーグの健全なファン文化醸成の先頭に立つ」

今回の事件に対する深刻性を感じた仁川は、去る20日までにペットボトル投げ込み行為と関連して自己申告を受け付けた。

当時、仁川は投げ込み行為を申告した観客に対し、今後クラブの民事・刑事上の法的措置における対象から除外し、クラブの自主的な懲戒のみを科すことを発表。

仮に自己申告をしなかった場合、写真や映像、証言などすべての証拠資料を基に警察署に告発し、今回の事故に対するクラブのすべての財政被害に対する金銭的損害補償請求を行うことを予告していた。

その結果、投げ込み行為と関連して計124人が経緯書を自筆で提出した。

Kリーグ
ピッチにペットボトルを投げ込む仁川サポーター

懲戒委には仁川市庁関係者をはじめ、法律専門の外部人材、球団理事陣などが参加し、議論を行った。

今回の懲戒結果に注目が集まる理由は、今後、Kリーグクラブの懲戒レベルに影響する先例として残る可能性があるためだ。

仁川はさまざまな議論の過程を経て、慎重に懲戒レベルを決める予定だ。昨年にも、仁川はペットボトル投げ込み行為を犯したファンに対し、無期限入場禁止処分を下した経緯がある。

仁川関係者は「慎重に慎重を期して、懲戒強度を決める予定だ。我々のクラブの懲戒結果が、今後のKリーグにおいて一つの基準になりうるためだ」とし、「懲戒も懲戒だが、今後はこのようなことが絶対に起きないよう防止しなければならない。ペットボトル投げ込み行為を犯した人たちの教化目的だけでなく、Kリーグの健全なファン文化醸成でも先頭に立てるよう、さまざまな方面で検討する」と伝えた。

これに先立ち、仁川は2024年シーズンのホームゲームにおける安全事故防止対策を発表。来る25日の光州(クァンジュ)FC戦、29日の蔚山(ウルサン)HD FC戦に関して、応援席(S区域)を全面閉鎖する方針を発表した。

また、Kリーグを主管する韓国プロサッカー連盟も賞罰委員会を開催。

「試合規定第20条第6項に基づき、ホームチームは試合中または試合前後において、会場の安全と秩序維持に対する責任を負わなければならない義務がある。今回の件は少数の人員がペットボトルを投げ込まれた過去の事例と異なり、数十人が加担して、選手たちに向かって集団的に投げ込まれたため、深刻な事案を捉えた。」とし、仁川に制裁金2000万ウォン(日本円=約230万円)及びホームゲーム応援席閉鎖5試合の懲戒を科した。

仁川は「条件付き無期限入場禁止だけでなく、ボランティア活動など、クラブが確実に該当ファンを管理できるラインで懲戒強度を決める」とし、「今回の懲戒後に再び同様の事例が発生した場合、民事・刑事上の責任を問う根拠を用意する」と付け加えた。

なお、懲戒結果は本日(23日)中に発表される予定だ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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