かつて東京ヴェルディ、サンフレッチェ広島、京都サンガF.C.、ベガルタ仙台、横浜FCでプレーした日本人MF吉野恭平(29、大邱FC)が、Kリーグ1(1部)の週間ベストイレブンに選ばれた。
Kリーグを管轄する韓国プロサッカー連盟は、3月30~31日に行われたKリーグ1及びKリーグ2第4節のMVP、ベストイレブン、ベストチーム、ベストマッチを発表した。
Kリーグ1第4節のMVPは金泉尚武(キムチョン・サンム)のFWイ・ジュンミン(24)だ。
イ・ジュンミンは3月30日、水原(スウォン)総合運動場で行われた水原FC戦で2得点を記録し、チームを4-1の大勝に導いた。
イ・ジュンミンは金泉の1点リードで迎えた前半22分、相手GKのセーブでボールがポストに当たった跳ね返りをダイレクトで押し込み、自身の今季初ゴールとなる追加点を挙げた。
また、31分にはMFキム・ジンギュ(27)のクロスにヘディングで合わせ、チームの3点目をマークした。
イ・ジュンミンがKリーグで複数得点を記録したのは今回が初めてだ。また、イ・ジュンミンは同日の初得点直後、スリックバックのゴールパフォーマンスを披露して注目を集めた。
ベストマッチは、3月31日に光州(クァンジュ)サッカー専用球場で行われた光州FC対大邱(テグ)FCの試合だ。
同日の試合は、前半24分に2004年生まれのMFムン・ミンソ(20)がPKでデビューゴールとなる得点を挙げ、光州が先制に成功したが、終了間際に大邱の吉野が同点弾を決め、1-1で前半を終えた。
後半も両チームの熾烈な攻防は続いたなか、後半31分、ブラジル人FWセシーニャ(34)のクロスをダイビングヘッドで合わせたブラジル人FWエジガル(37)が逆転弾を決め、大邱が2-1の逆転勝利を収めた。
ベストチームは浦項(ポハン)スティーラーズだ。
浦項は3月30日、済州(チェジュ)ワールドカップ競技場で済州ユナイテッドを2-0で下し、前節に続き2週連続でベストチームに選ばれた。
浦項は同日、途中出場したFWチョン・ジェヒ(30)、さらには元ジュビロ磐田、サガン鳥栖、V・ファーレン長崎のFWペク・ソンドン(32)がいずれも90分以降に痛快な劇的ゴールをマーク。この日の勝利で3連勝を達成した。
なお、ベストイレブンにはセレッソ大阪から仁川(インチョン)ユナイテッドに復帰したクロアチア人MFマテイ・ヨニッチ(33)なども選ばれた。
Kリーグ2第4節のMVPはFC安養(アニャン)のブラジル人FWマテウス(26)だ。
マテウスは3月30日、木洞(モクドン)総合運動場で行われたソウルイーランドFC戦で2得点を記録した。
同日、マテウスは前半終了直前に得たフリーキックから幻想的な先制ゴールを決めると、後半31分にはブラジル人FWダンルレイ(28)のパスからボレーシュートを決め、2得点に成功させた。
マテウスは得点だけでなく、試合通して相手の脅威となるチャンスを絶えず作り出し、安養を2-1の勝利に導いた。
ベストマッチは、3月30日に李舜臣(イ・スンシン)総合運動場で行われた忠南牙山(チュンナム・アサン)FC対忠北清州(チュンブク・チョンジュ)FCの2024年シーズン初の「忠清(チュンチョン)ダービー」だ。
試合は前半30分、忠南牙山のDFイ・ハクミン(33)が先制点を決めるも、32分に忠北清州のホン・ウォンジンが同点弾を挙げ、1-1で前半が終了。
後半には17分と28分に忠南牙山のFWカン・ミンギュ(25)が連続得点を決め、終了直前にはMFファン・ギウク(27)も得点。これにより、忠南牙山が4-1の大勝を収めた。
勝利した忠南牙山はベストチームにも選ばれた。
Kリーグ1、Kリーグ2のベストイレブンは以下の通り。
◇
―Kリーグ1
FW:チョン・チイン(金泉尚武)、イ・ジュンミン(金泉尚武)、エジガル(大邱FC)
MF:ジェルソ・フェルナンデス(仁川ユナイテッド)、吉野恭平(大邱FC)、キム・ジンギュ(金泉尚武)、チョン・ジェヒ(浦項スティーラーズ)
DF:キム・ボンス(金泉尚武)、マテイ・ヨニッチ(仁川ユナイテッド)、キム・ジンヒョク(大邱FC)
GK:ファン・インジェ(浦項スティーラーズ)
―Kリーグ2
FW:フェシン(釜山アイパーク)、カン・ミンギュ(忠南牙山FC)、リカルド・ロペス(釜山アイパーク)
MF:イ・ジュンサン(城南FC)、ファン・ギウク(忠南牙山FC)、マテウス(FC安養)、チョン・ヒウン(富川FC 1995)
DF:イ・チャンヨン(FC安養)、ニルソン(富川FC 1995)、イ・ハンド(釜山アイパーク)
GK:ク・サンミン(釜山アイパーク)
(文=ピッチコミュニケーションズ)
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