サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有(37)が、韓国で史上初開催となるメジャーリーグ開幕戦で先発登板することを喜んだ。
ダルビッシュは3月18日、ソウルの高尺(コチョク)スカイドームで開かれた記者会見で「初めて韓国に来ました。韓国は大好きな国です。韓国ファンの前で登板できて嬉しいですし、相手がドジャースという点も嬉しいです」と、開幕戦に臨む心境を伝えた。
パドレスは来る20日と21日、高尺スカイドームでドジャースとの開幕2連戦を戦う。韓国でMLBのレギュラーシーズンの試合が行われるのは今回が初めてだ。
シーズン開幕戦であるだけに、より意味の大きい登板となる。
ソウルシリーズが成功裏に開催されれば、韓国はMLBの試合が行われた12番目の国となる。MLBレギュラーシーズンの開幕戦が海外で行われるのは、メキシコ・モンテレイ、日本・東京、プエルトリゴ・サン・フアン、オーストラリア・シドニーに続いて韓国・ソウルが歴代5番目だ。
ダルビッシュは、「我々は春季トレーニングで様々なトレーニングをしながら、一つのチームになりました。一つ一つ試合に勝っていきたいと思っています。多くの勝利を収められるシーズンになってほしいです」と語った。
MLB通算266試合(1624.1回)103勝85敗、防御率3.59を記録したダルビッシュは、昨季にパドレスと6年1億800万ドル(日本円=約142億円)の延長契約を結んだ。
しかし、負傷で早期にシーズンを終えることになり、24試合(136.1回)で8勝10敗、防御率4.56を記録するにとどまり、残念な気持ちを残した。
今季の再起を狙うダルビッシュは、開幕戦でMLB最高のスター、大谷翔平(29、ロサンゼルス・ドジャース)と初めて対決することになった。
大谷はMLB通算で打者として716試合に出場し、打率0.274(2483打数681安打)、171本塁打、437打点、OPS(出塁率+長打率)0.922。投手として86試合(481.2回)に登板し、38勝19敗、防御率3.01を記録したMLBスターだ。
昨季は打者として135試合に出場し、打率0.304(497打数151安打)、44本塁打、95打点、OPS 1.066。投手として23試合(132回)10勝5敗、防御率3.14を記録し、2021年に続く2度目の満場一致MVPを受賞した。満場一致でMVPを2度も受賞したのは、大谷がMLB史上初めてだ。
そして、昨シーズン終了後にドジャースと10年7億ドル(日本円=約1051億5247万円)の契約を結び、プロスポーツの歴史を大きく塗り替えた。
「大谷とは代表で一緒に練習をしたし、多くの時間を過ごしました」と話したダルビッシュは、「今回は相手として会うことになりましたが、私的な感情を入れず、しっかり正面対決を戦いたいです」と大谷との対決に対する期待感を示した。
続けて、ドジャースと12年3億2500万ドル(約463億円)の契約を結び、MLB進出に成功した山本由伸については、「彼は良い選手です。結果に対して過度に焦る必要はありません。すでに認められているからこそ、あのような契約ができたと思います。やっていた通りにやれば、良い結果を出すことができると思います」と助言した。
ダルビッシュは来韓直後、自身のことを長年応援してくれた韓国人ファン夫婦が運営するカフェをサプライズ訪問して話題になった。
当時について「自分のことを長い間応援してくれたファンです」と打ち明けたダルビッシュは「レンジャーズ時代にもいらっしゃったことがあります。その後もずっと交流がありましたが、今回は僕がソウルに来たので、顔を見てほしいと思ってカフェを訪れました。いつも表情が明るく、僕に持っていないものを持っている良い夫婦です」と話していた。
(記事提供=OSEN)
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