韓国人監督率いるU-23ベトナム、北朝鮮に逆転負けで敗退…悲願のオリンピック出場ならず

2020年01月17日 サッカー

ベトナムサッカー界の悲願、オリンピック出場は無情にも叶わなかった。

パク・ハンソ監督率いるU-23ベトナム代表は、アジアサッカー連盟(AFC)U-23選手権のグループD最終戦で北朝鮮と対戦し、1-2で敗れた。

2分1敗で勝ち点2となったベトナムは、グループ最下位で大会を去ることになった。

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同時刻に行われた同グループ所属のUAE対ヨルダンの試合は1-1に終わった。両チームともに1勝2分(勝ち点5)でグループステージを終えたが、得失点差でUAE(+2)がヨルダン(+1)を上回り、グループ首位で決勝トーナメント進出を決めた。

3戦全勝でグループCを首位突破した韓国は、グループDの2位ヨルダンと準々決勝(1月19日)で対戦することになった。

グループ最終戦で大会初勝利をもぎ取った北朝鮮だったが、1勝2敗(勝ち点3)で決勝トーナメントには進めなかった。

(写真提供=AFP/アフロ)パク・ハンソ監督

ベトナムは北朝鮮に勝利し、UAE対ヨルダン戦で勝敗が分かれれば、準々決勝進出の可能性があった。序盤から攻勢を仕掛けたベトナムは、前半16分にグエン・ティエン・リンのゴールで先制に成功した。

だが、前半27分に同点に追いつかれた。

北朝鮮がペナルティエリアから30m離れた位置でフリーキックを得ると、キッカーのカン・グクチョルが右足で強烈なシュートを放つ。ベトナムGKブイ・ティエン・ドゥンはパンチングで弾こうとしたが、ボールはクロスバーを直撃した後にティエン・ドゥンの背中に当たり、そのままゴールラインを超えてしまった。

お互い1ゴールずつ決め前半を終えた両チームは、後半に入り一進一退の攻防を繰り広げた。両チームどちらもドローでは意味がなく、3人の交代枠も使い切るなど攻撃に力を割いた。

総力戦の末、最後に笑ったのは北朝鮮だった。試合終了間際の後半43分、ベトナムDFがペナルティエリアで痛恨のファールを犯してしまうと、これを北朝鮮のリ・ジョンギュが落ち着いて流し込み、これが決勝弾となった。

「責任はすべて監督に…選手は最善を尽くした」

試合後、パク・ハンソ監督は同点に追いつかれるまさかのミスを犯したGKティエン・ドゥンを咎めなかった。『ジン』をはじめとしたベトナムメディアは、パク監督がティエン・ドゥンを擁護する発言を見出しにした記事を掲載した。

パク監督は「今回のミスは彼がゴールキーパーとして成長するきっかけとなっただろう」と、選手に対する非難の声に首を振った。

また、父親のようなリーダーシップで代表チームの結束を高めてきたパク監督は、「結果に対する責任はすべて監督にある。選手は最善を尽くした」と選手をたたえた。

2年前の同大会では準優勝に輝いたベトナム代表だったが、今大会はグループステージ敗退に終わり、悲願のオリンピック出場には至らなかった。

パク監督は「期待に応えられなかった。2分1敗で1ゴールしか決められなかった。今回をきっかけにもっとチームを強化していきたい」と今後の決意を語った。

3月からは2022年カタールW杯アジア2次予選が再開される。オリンピック出場は逃したが、今度はワールドカップ出場へ向け、A代表で指揮を執るパク監督の手腕に注目が集まる。

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