韓国代表DFキム・ミンジェ(27、バイエルン・ミュンヘン)がナポリを離れた理由について、驚きの主張が飛び出した。
『アレア・ナポリ』は1月11日(日本時間)、「(イタリア人ジャーナリストの)バルター・ディ・マッジョがインタビューを通じて、キム・ミンジェはバイアウト条項でナポリを離れたのではないと強調した」と報道した。
Kリーグの全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース、中国・北京国安、トルコ・フェネルバフチェを経て、22-23シーズンにナポリへと加入したキム・ミンジェは、瞬く間にワールドクラスのDFへと成長。ナポリには1シーズンしか在籍していないものの、リーグ38試合中35試合に出場し、MVP級の活躍でスクデットをもたらした。
ナポリにとってはディエゴ・マラドーナがチームを率いた89-90シーズン以来、33年ぶりのリーグ優勝ということで非常に意味深かった。
この結果に、“守備の国”とされるイタリアもキム・ミンジェを認めざるを得なかった。シーズン終了後には、アジア選手初となるセリエA最優秀DFという勲章を手にした。
そしてバイエルン移籍後は、マタイス・デ・リフト、ダヨ・ウパメカノといった実力者がひしめくなか、トーマス・トゥヘル監督のファーストチョイスとして定着。英『ガーディアン』の2023年世界最高の男子サッカー選手100人では37位にランクインし、印『スポーツキーダ』は2023世界最高のセンターバックTOP5で1位に選んだほどだ。
また『スポーツキーダ』は、「センターバックが守備だけをする時代は過ぎた。現代サッカーでセンターバックは、堅固な守備のほかにもビルドアップにも参加し、流動性、創意性を吹き込むべきだ。キム・ミンジェはこのような面で大きく貢献している」と賛辞を惜しまなかった。
そんなキム・ミンジェは移籍金5000万ユーロ(約78億円)でバイエルンへと移籍。当時の5000万ユーロはバイアウト(契約解除金)の金額だったという。
バイエルンがキム・ミンジェを獲得過程でバイアウト条項を発動させたことで、ナポリが保持し続けることは難しくなった。
これらを踏まえ、ディ・マッジョは「キム・ミンジェはバイアウトでナポリを離れたわけではない。この話をする人は信じるな。キム・ミンジェはさらに多くの金を要求したが、クラブは金を与えたくなかった。バイアウトの話は“うわごと”だ」と主張したのだ。
また「ルチアーノ・スパレッティ監督はしばらくして、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長の決定に耐えられず、結局ナポリを離れることに決めた」と説明した。
(記事提供=OSEN)
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