私生活暴露に苦難の欧州生活…元G大阪ファン・ウィジョが4カ月ぶり公式戦ゴールに感激したワケ

かつて2017~2019年にガンバ大阪で活躍した韓国代表FWファン・ウィジョ(31、ノリッジ・シティ)が、待望のゴールに感激した様子を見せた。

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暗闇のトンネルを抜け出した気分だったのだろうか。ファン・ウィジョは代表戦を通じて約4カ月ぶりに公式戦で得点した直後、うつむいたまましばらく座り込んでいた。この期間の彼の気苦労が感じられた。

ファン・ウィジョは10月13日、ソウルワールドカップ競技場で行われたチュニジア代表戦で後半途中から出場。3-0とリードした後半アディショナルタイムに得点し、韓国の4-0の大勝に貢献した。

相手GKのゴールキックをMFパク・ヨンウ(30、アル・アイン)がヘディングで跳ね返すと、DFラインの背後にこぼれたボールにファン・ウィジョが反応。一瞬の隙も見逃さず裏に抜け、最後はGKとの1対1を冷静に右足で流し込んだ。

ファン・ウィジョは今年6月、大田(テジョン)ワールドカップ競技場で行われたエルサルバドル代表戦でもゴールを決めていた。

ファン・ウィジョ
ファン・ウィジョ

「待ちに待ったゴールだった」

欧州で居場所を失い、今年上半期に短期レンタル契約でFCソウルに加入。国内で本来のパフォーマンスを取り戻したファン・ウィジョは満を持して今夏に所属元のノッティンガム・フォレストに復帰した。

しかし、フォレストでは主力争いで苦戦を強いられ、シーズン開幕後も出場機会を得られず、結局すぐにチャンピオンシップ(2部)のノリッジへレンタル移籍した。

また、この期間には過去に紛失したスマートフォンを拾った人物が自身の私生活を流布したことで、法的対応も余儀なくされた。公私両面で慌ただしい夏だった。

もっとも、ファン・ウィジョはノリッジで現在までリーグ戦6試合に出場するも、先発はわずか2試合。1アシストを記録した一方、得点は未だない。

欧州での再起を誓い、ただならぬ覚悟で戻ったものの、思うようなシーズンを過ごせていない。そんななか、代表では同じポジションのFWチョ・ギュソン(25、ミッティラン)が欧州進出を果たし、デンマークの舞台で得点を量産。ユルゲン・クリンスマン監督体制の現代表でもチョ・ギュソンが1トップの主力となっている。

実際、チョ・ギュソンは9月のサウジアラビア代表戦で決勝ゴールを決め、クリンスマン監督に就任後初勝利をプレゼントしている。

しかし同日、ファン・ウィジョは久しぶりに得点を決め健在ぶりをアピールした。彼はクリンスマン監督就任以降、FWの選手内で唯一2ゴールを決めている。

試合後、ミックスゾーンで報道陣の取材に応じたファン・ウィジョは、「もっと多く得点できるように努力している。所属チームに戻っても、もっと研究して努力するつもりだ」と語った。

また、「クリンスマン監督は直線的なサッカーを好む。最大限、アタッキングサードでプレーすることを望んでいる。FWも前線から強くプレスをしなければならない」とし、現代表のスタイルへの適応を強調した。

ファン・ウィジョ
試合後、報道陣の取材に応じるファン・ウィジョ

得点直後、うつむいたまま地面に座り込んでいたことについては、「待ちに待ったゴールだった。ただ良い考えだけをしていた」と具体的には言及をしなかった。

ソウルワールドカップ競技場は前所属のFCソウルのホームだ。「ロッカールームなどすべてが慣れていた」とファン・ウィジョは笑っていた。

そして、ノリッジでの生存競争については「先発と途中出場を交互に繰り返しているが、監督(デイヴィッド・ワグナー)は自身の戦術を正確に遂行できる選手を好む。自分としても、戦術をよく理解しようと努力している」と伝えた。

なお、韓国は次戦、17日に水原(スウォン)ワールドカップ競技場でベトナム代表と対戦する予定だ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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