「軍問題も理解するが…」イ・ガンインのアジア大会問題、クリンスマンが「先にA代表」強調のワケ

「2つの日程(アジア大会、9月国際Aマッチ)が重ならないため、大きな問題はない。国際Aマッチを消化した後、アジア大会の代表に合流するだろう」

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サッカー韓国A代表を率いるユルゲン・クリンスマン監督が、MFイ・ガンイン(22、パリ・サンジェルマン)の杭州アジア大会招集に関する質問に答えた。

中国・杭州で来る9月下旬から開催される「第19回アジア競技大会」が約1カ月後に迫ったなか、アジア大会に出場するU-24韓国代表率いるファン・ソンホン監督の最大の悩みは、イ・ガンインの招集可否と招集時期だ。

ひとまず、イ・ガンインが所属するPSGから招集許可を受けなければならない。

だが、仮に許可を受ける場合、9月に欧州でウェールズ、サウジアラビアと国際親善試合を行うA代表とアジア大会招集時期が重なることになる。

A代表とU-24代表の調整が必要な状況で、クリンスマン監督は8月17日から18日にかけてオンラインで実施した記者会見内で次のように語った。

「日程が違うので、大きな問題にはならないと思う。国際Aマッチを消化した後、アジア大会の代表に合流するだろう。国際Aマッチを通じてパフォーマンスを高め、アジア大会で良い姿を見せてほしい」

(写真提供=韓国サッカー協会)オンライン記者会見でのクリンスマン監督

もっとも、この回答はU-24代表のファン監督の悩みを深めるものとならざるを得ない。

アジア大会に出場するU-24韓国代表は、国際Aマッチ期間に招集されて練習を行った後、9月13日に開催地の中国・杭州に渡る予定だ。

イ・ガンインがA代表に合流する場合、9月19日のクウェート代表とのグループステージ第1節まで、U-24代表内で歩調を合わせる時間が著しく足りない。

ただ、クリンスマン監督はイ・ガンインをはじめとする欧州組の代表での練習時間不足についての質問には、「国際Aマッチ期間なのだから、A代表に合流することを考えている。我々も重要な試合をする」と述べ、A代表招集への意思を明確にした。

そして、「(アジア大会)開幕まで1週間がある。義務招集期間ではないため、所属チームで試合を消化し、アジア大会の日程に合わせるものとみられる。助けられる部分があれば助ける。クラブと疎通し、理解させ、早期にチームに合流できるよう、支援する役割を果たす」と伝えた。

イ・ガンイン

クリンスマン監督は会見を通して「日程が重ならないこと」を強調し続けた。

指揮官は「アジア大会がなぜ重要なのか、軍(兵役)問題がどのようにかかっているのかは話を聞いて理解している。思った以上に重要な大会だと思う。ファン監督の苦痛も理解する」としつつも、「A代表は最上の競技力を見せなければならない。(9月のAマッチ)第2戦の後、すぐアジア大会の代表に合流できるよう努力する。日程は重ならないので、できるだけ早く合流できるよう支援する」と伝えた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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◇イ・ガンイン プロフィール

2001年2月19日生まれ。韓国・仁川広域市出身。身長174cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表。幼少期に出演したKBSサッカーバラエティ番組『飛べ、シュットリ』で類まれなる才能を発揮し、“神童”として一躍注目を集めた。2011年にスペインに渡りバレンシア下部組織に入団し、2018年10月にトップチームで公式戦デビュー。2021年夏にフリーでマジョルカに加入、2023年夏にフランスのパリ・サンジェルマンに完全移籍。マジョルカ時代の同僚である日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)とは同じ2001年生まれで、普段から仲が良いことで知られている。

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