「不適切でプロらしくない」の批判も…韓国代表MFとギリシャ名門に亀裂か、移籍志願で訴訟に発展?

2023年08月15日 サッカー #欧州サッカー

「オリンピアコスと軋轢のファン・インボム、悪評だけが積もる」

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ギリシャメディア『ガゼッタ』は8月14日(日本時間)、オリンピアコスに所属する韓国代表MFファン・インボム(26)の契約について「1+2年の契約が合っている」とし、「選手の主張が正しい」と報じた。

昨夏にオリンピアコスに加入したファン・インボムは、2022-2023シーズンの公式戦で通算40試合4ゴール4アシストを記録し、チームの中心選手として活躍した。

実際、ファン・インボムはギリシャリーグが選ぶ「オリンピアコスの年間MVP」にも輝くなど、ギリシャ現地でもその実力は認められている。

現地メディアも批判「プロらしくない」

ところが、円満に見えたオリンピアコスとファン・インボムの関係は突如こじれることになった。

『ガゼッタ』は「ファン・インボムが移籍を要求した。オリンピアコスの弁護士は発言権を持つようになるだろう。ファン・インボムは突然、契約を破棄して退団することを要請した」と伝えた。

また、「韓国代表のファン・インボムをめぐる衝撃的なことだ。オリンピアコスによると、ファン・インボムは契約期間が2年残っているにもかかわらず、契約条件を違反して退団を要求した」と説明した。

シーズン終了後、ファン・インボムはイタリア・セリエAのナポリやインテル、ドイツ・ブンデスリーガのフランクフルトやボルシア・メンヒェングラートバッハなどから関心を集めた。

しかし、オリンピアコスとのトラブルが発生して困難に直面している間、ナポリやインテル、フランクフルトはいずれも中盤を補強した。したがって、ファン・インボムの移籍に問題が生じてしまった。

弱り目に祟り目で、オリンピアコスは強硬姿勢を取ると見られている。オリンピアコスはクラブの弁護士がファン・インボムと接触する予定だ。

『ガゼッタ』は「オリンピアコスは、“チームより上にいる選手はいない”と宣言した。ファン・インボムの行動は、一般的に不適切でプロらしくない行動と考えられる」と伝えた。

ファン・インボム

最も重要なのは、ファン・インボムとオリンピアコスの契約構造だ。

2020年夏に米MLSのバンクーバー・ホワイトキャップスからロシアのルビン・カザンに移籍したファン・インボムは、ロシアのウクライナ侵攻によってルビン・カザンを離れ、FCソウルを経由してオリンピアコスに入団した。

ファン・インボム自身は、オリンピアコスとの契約が「1+2年」形式であるため、少量のバイアウトさえ出せば移籍できると主張している。

これについて『ガゼッタ』は、「オリンピアコスは完全補償の3年契約を結んだ状況だが、ファン・インボムがオリンピアコスと結んだ契約は1+2年が正しい。それでも、3年契約が無効というわけではない。オリンピアコス側は、6月30日が過ぎた時点で自動的にオプションが発動したと主張している」と伝えた。

また、「両チームの主張が交錯する状況で、契約自体は1+2年が正しかった。それでも、円満な解決というよりは、おそらくは法的訴訟を通じて終えられる確率が高い」と見通した。

そんななか、ファン・インボムに対して一部のギリシャメディアは非難を続けている。

特に『UPOSPI』は、「ファン・インボムは韓国2部リーグ時代を除き、多くの試合に出場できなかった。したがって、ファン・インボムが今後も多くの試合に出場するとは信じていない」とし、「ファン・インボムがオリンピアコスと攻防を繰り広げる過程で、彼に対する良く無い評価だけが積もっている」と伝えた。

(記事提供=OSEN)

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