川崎F瀬川祐輔、バイエルンDFキム・ミンジェと対峙した感想は?「もっとマッチアップしたかった」

川崎フロンターレのMF瀬川祐輔(29)が、バイエルンの韓国代表DFキム・ミンジェ(26)とのマッチアップを振り返った。

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7月29日、国立競技場では「スカパー!ブンデスリーガジャパンツアー2023 Audi Football Summit」が行われ、バイエルンが川崎Fに1-0で勝利した。

この試合で大きく注目を集めたのが、バイエルンに今夏新加入したキム・ミンジェの移籍後初出場だ。

昨季はイタリア・セリエAのナポリでプレーし、チームを33年ぶりリーグ優勝に導くとともに、自身もセリエA年間最優秀DFに輝いたキム・ミンジェ。

今回、川崎F相手のバイエルン・デビュー戦では左センターバックで先発出場。前半45分のみのプレーとなったが、攻撃では大胆な攻め上がりやコーナーキックからの力強いヘディング、守備では鋭い読みや走り負けしないスピードを見せつけるなど、攻守両面で存在感を発揮した。

「ダイナミックで頭も良くて、とても良い選手」

そんなキム・ミンジェと前半通して何度もマッチアップしたのが、川崎Fの右ウィングで先発出場した瀬川だ。

キム・ミンジェと同じく前半限りでベンチに下がった瀬川は試合後、自身と対峙した韓国人センターバックの印象をこう振り返った。

「とても大きく感じました。どっしりしていたし、バイエルンでアジアの選手がプレーしているというのがすごいなと思い、刺激になりました。一度ドリブルを仕掛けたとき、少しつまずいちゃって抜けなかったんですけど、もっとマッチアップしたかったなっていう気持ちはあります」

(写真提供=AP/アフロ)キム・ミンジェ(中央)

ちなみに、2人は瀬川が柏レイソル、キム・ミンジェが全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース時代の2018年、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ2試合で対戦し、同じピッチに立っていたことがある。

もっとも、瀬川本人は自身がいずれの試合も途中出場だったこともあり、当時の印象は覚えていなかったようだが、今回対戦したキム・ミンジェは「かなり存在感があった」という。

「寄せというか、予測が早いなと思いました。縦パスなどでも、自分が思っている2mぐらい前にはボールに触っているイメージはあります。自分に対する寄せも早かったですし、常に考えているんだろうけど、考えるよりも先に体がボールに向かっているというか。とてもダイナミックで、かつ頭も良くて、とても良い選手だなと思いました」

取材中は終始にこやかな表情で、キム・ミンジェとの対戦の感想を語っていた瀬川。そして最後に、「今回の経験は普段じゃ味わえない経験でした。今日は全員がチャレンジ精神を持って戦っていたと思います。それを今後も同じような気持ちで全員がやれれば、もっと良いサッカーできると思います」と、8月から再開するシーズン後半への意気込みを力強く伝えた。

なお、川崎Fは来る8月2日に高知ユナイテッドSCとの天皇杯4回戦、6日にホーム・等々力陸上競技場でガンバ大阪とのJ1リーグ第22節を戦う予定だ。

取材・文=姜 亨起(ピッチコミュニケーションズ)

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