チームKリーグ(Kリーグ選抜)がスペインの強豪アトレティコ・マドリードと火花の散るような接戦を繰り広げ、劇的な勝利を収めた。
チームKリーグは7月27日、ソウルワールドカップ競技場で行われた「Coupang Playシリーズ」第1戦でアトレティコ・マドリードと対戦し、3-2で勝利した。
昨季Kリーグ王者の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)率いるホン・ミョンボ監督が指揮を執ったチームKリーグは、元FC東京のFWナ・サンホ(26、FCソウル)、元湘南ベルマーレ、柏のMFハン・グギョン(33、江原FC)、元清水エスパルスのDFイ・キジェ(32、水原三星ブルーウィングス)、元FC東京、大宮アルディージャ、ガンバ大阪のDFキム・ヨングォン(33、蔚山現代)といった元Jリーガー含め、先発11人をすべて韓国人選手で並べた。
一方、アトレティコ率いるディエゴ・シメオネ監督は、スペイン代表FWアルバロ・モラタ(30)やフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(32)、スペイン代表DFセサル・アスピリクエタ(33)などの主力を先発出場させた。
オランダ代表FWメンフィス・デパイ(29)、スペイン代表MFマルコス・ジョレンテ(28)、スロベニア代表GKヤン・オブラク(30)、ポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(23)らはメンバー外だった。
先制はアトレティコ。前半13分、チームKリーグのコーナーキックからカウンターを仕掛けると、グリーズマンのシュートをGKイ・チャングン(29、大田ハナシチズン)が一度は防ぐも、こぼれ球を元フランス代表MFトマ・レマル(27)が押し込んだ。
前半を1点ビハインドで折り返したチームKリーグは、ベンチに温存していた外国籍選手7人全員を後半から起用。すると後半5分、フリーキックからブラジル人FWセシーニャ(33、大邱FC)が上げたクロスをアゼルバイジャン代表DFアントン・クリボチュク(24、大田ハナシチズン)がバッグヘッドで合わせて同点に追いつく。
その後はしばらくスコアの動かない展開が続いたが、終盤の40分にスペイン人FWカルロス・マルティン(21)のゴールでアトレティコが勝ち越しに成功。
ただ、5分後にセルビア人MFアレクサンダル・パロチェビッチ(29)のPKでチームKリーグが再び同点とすると、後半アディショナルタイムにMFイ・スンミン(29、光州FC)が正確な右足シュートで劇的な逆転弾を突き刺した。ゴールの瞬間、5万8903人が来場した会場全体が大きく歓喜に沸いていた。
結局、後半から外国籍選手を一挙投入したチームKリーグが欧州ビッグクラブ相手に3-2で勝利。アトレティコはプレシーズンマッチ初戦を黒星で終えた。
試合後、ホン・ミョンボ監督は「大観衆の前で我々の選手が勝利を収めて嬉しい。Kリーグを応援してくれるファンがたくさん来てくれたが、最後まで諦めずに逆転ゴールを決めて勝利し、ファンに感謝の気持ちをよく伝えられたようだ」と勝利の喜びを語った。
アトレティコのシメオネ監督は、「前半は我々がチャンスを多く作ったが、後半は少なかった。それでも選手たちの意地を見たし、チームに必要なものを見つけることができた。(チームKリーグについては)前後半でプレーした選手全員から強い意志を感じた。多くのゴールが決まってファンを楽しませた。我々にとっては良いトレーニングになった」と伝えていた。
なお、アトレティコは来る30日にソウルワールドカップ競技場でマンチェスター・シティとの「Coupang Playシリーズ」第1戦を戦う。
シメオネ監督は「マンチェスター・Cは世界最高のチームだ。我々としてはポジティブな部分を得ることができ、たくさん学ぶことができるだろう」と意気込みを語っていた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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