“韓国の至宝”と呼ばれた韓国代表MFイ・ガンイン(22、マジョルカ)の地位が明らかに変化した。今や多くのビッグクラブが望む選手であることは間違いない。
スペインメディア『FICHAJES』が5月23日までに報じたところによると、イタリア・セリエA伝統の強豪ACミランが、今夏の移籍市場でイ・ガンインの獲得を検討しているという。
ミランはアジア人選手の補強を進めているほか、スペイン代表MFブラヒム・ディアス(23)の退団可能性が高いとされている。そのため、代替選手を探すミランとしてはすべての面でイ・ガンインが代わりとなる獲得ターゲットと評価されている。
実際、イ・ガンインは今夏のマジョルカ退団が確実視されている。そこで気になるのが、次の新天地がどれほどの規模のビッグクラブなのかだ。
移籍が実現するかどうかは別として、イ・ガンインがここ最近、継続的に欧州有数のビッグクラブへの移籍が噂されるという点で、彼の変化した地位を確認できる。
今回のミラン以前にも、スペインのラ・リーガ強豪アトレティコ・マドリード、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドなどがイ・ガンインに関心を持っていると報じられた。3チームとも欧州で認められているビッグクラブだ。
今季の活躍を見れば、イ・ガンインがなぜビッグクラブの関心を集めるのか簡単にわかる。
1試合当たりのドリブル成功回数が2.4回と、驚異的な数値でマジョルカの攻撃をけん引しているだけでなく、1試合当たりのキーパス数1.5回と、ラ・リーガ屈指のアタッカーと評価されるほどのパフォーマンスを維持している。
活躍に加え、一層グレードアップしたフィジカルや体力も際立つ。昨年末のカタールW杯にも出場したイ・ガンインだが、今季は大きな怪我もなくフルシーズンを戦えており、身体面の強さもプラス要因だ。
弱点とされていた守備やスピードなども、もはや目立たないほどに補完された。しかも、まだ22歳なだけに来季以降はさらに発展した姿を見せる可能性が高い。
市場価値も安い方だ。イ・ガンインのバイアウトは2000万ユーロ(日本円=約29億8000万円)と伝えられている。2001年生まれとまだ20代前半であり、ウィンガーや攻撃的MFなど2列目すべてのポジションをこなせるイ・ガンインのマルチロールさを考慮すると、決して高い金額ではない。
近年、欧州サッカー界の移籍市場は相場が高騰し続けているだけに、この程度であれば「コストパフォーマンスが非常に良い選手」と見て良いだろう。
ビッグクラブが継続的に関心を寄せているということだけを見ても、イ・ガンインの価値を計ることができる。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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