「新シーズンになって全員が“ソニーがゴールデンブーツをもらった”と再び期待していたが、関心とプレッシャーを感じた」
イングランド・プレミアリーグ通算100ゴールの偉業を達成した韓国代表FWソン・フンミン(30、トッテナム)が、2022-2023シーズンにおける期待に及ばない得点数を認め、本音を打ち明けた。
ソン・フンミンは4月10日(日本時間)、イギリスメディア『イブニング・スタンダード』を通じて、「僕がプレーした方式と関連して言い訳を探せば多いかもしれないが、“それは本当の自分ではなかった”と言うスタイルではない」とし、思うような活躍を見せられずにいることを認めた。
2021-2022シーズンのプレミアリーグで35試合23ゴールを記録し、アジア人初の得点王に輝いたソン・フンミンだが、今季は28試合7ゴールにとどまっている。
アントニオ・コンテ前監督体制では戦術的な問題、相手の集中的な牽制もあり、厳しい戦いを強いられた。顔面骨折など予期せぬ負傷でコンディション調整に苦労したことも伴った。
「昨季は幻想的なシーズンで、ゴールデンブーツを獲得できたのは僕にとって魔法のような瞬間だった」と振り返ったソン・フンミン。ただ、「新シーズンになって全員が“ソニーがゴールデンブーツをもらった”と再び期待していたが、時には多くの関心とプレッシャーを感じたため、それほど簡単ではなかった」と告白した。
それでも、「僕はこのようなプレッシャーが好きだ。自分が完璧な選手でないことを意味するからだ。この年齢(30歳)になっても依然として発展することができる。(プレミアリーグの)残り8試合は僕とチームにとって非常に重要だ」とし、現在5位のトッテナムの“トップ4入り”に全力を注ぐ考えを示した。
ソン・フンミンは去る8日に行われた第30節のブライトン戦でプレミアリーグ通算100ゴールを達成した。
前半10分、クロアチア代表MFイヴァン・ペリシッチ(34)からパスを受け、専売特許である右足で巻いたシュートをゴールに突き刺し、プレミアリーグ史上34人目の100ゴール達成者となった。
「ブライトンはかなり高いラインでプレーしていた。僕がプレーできるスペースを与えた」と試合を振り返ったソン・フンミンは、「今後もより良い方式でプレーしたい。得点も重要だが、できるだけ多くの方法でチームを助けたい」と強調した。
なお、試合は2-1でトッテナムが勝利したが、後半にブライトンの日本代表MF三笘薫(25)がデンマーク代表MFピエール・エミール・ホイビュルク(27)と接触して倒されるも、PKが与えられなかった場面があった。結局、試合後にイギリス審判協会が誤審を認め、ブライトンに謝罪する事態となっていた。
トッテナムの次戦は、来る10日に本拠地トッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われる第31節ボーンマス戦だ。
◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けていた。2010年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへと移籍。愛称は“Sonny(ソニー)”。
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