侍ジャパン戦“10球”で降板の韓国投手が謝罪…WBCでの不振を悔いる「自分のせいですべて狂った」

2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場した韓国代表投手ク・チャンモ(26、NCダイノス)が、大会での不振を謝罪した。

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ク・チャンモは3月30日、グランドハイアットソウルで行われた「2023新韓銀行SOL KBOリーグ開幕メディアデー」に出席。

報道陣との取材で、WBCを振り返り次のように語った。

「自分のせいですべて狂ってしまった」

「たくさん期待されていたなか、自分なりに一生懸命準備したが、良い姿をお見せできなかった。とても残念だ。本当に申し訳ない」

WBCでは日本戦と中国戦の2試合で登板したク・チャンモだが、大会通して優れた活躍を見せたとは言えなかった。

特に、侍ジャパンとの“日韓戦”では4-11で迎えた7回に登板。しかし、先頭打者の中野拓夢(26、阪神タイガース)に初球を打ち返され、中村悠平(32、東京ヤクルトスワローズ)は右飛で仕留めるも、続くラーズ・ヌートバー(25、セントルイス・カージナルス)に安打を許し、一死二、三塁のピンチを招いて降板した。

日本戦での投球数はわずかに10球。結局、韓国は4-13で惨敗を喫し、最終的に1次ラウンド敗退に終わった。

ク・チャンモ

WBC公認球に慣れず、終始乱調に苦しんでいた様子のク・チャンモは、韓国代表指揮官を務めたKTウィズのイ・ガンチョル監督に謝罪の意を伝えた。

「実戦で上手くやらなければならないのに、継続的に良い姿を見せることができなかった。イ・ガンチョル監督にとても申し訳ない。自分のせいですべてが狂ってしまったと感じる。本当に残念だ」

ク・チャンモは初出場のWBCを通じて自身の“限界”を感じたという。「今よりもっと一生懸命にプレーしなければならないという思いが強くなった。他国の優れた選手たちを見て、自分の限界もたくさん感じた。制球力が一枚上だった。(大会を終えた後)心構えから考え直すようになった」と伝えた。

WBC以降、ク・チャンモはオープン戦2試合に登板。計8回を投げて4失点した。20日のキウム・ヒーローズ戦では3.1回3失点と振るわなかったが、26日のKIAタイガース戦では4.2回1失点の5奪三振と、ある程度コンディションを回復した様子を見せた。

「(WBCでの不振で)オープン戦の前まで自信が落ちていたが、2試合を通じて少しは回復した。残りの部分はシーズンを戦いながら十分取り戻せると思う。シーズンに向けての準備は上手く行った」

WBCで味わった悔しさをバネに、2023年シーズンの韓国プロ野球KBOリーグで活躍することはできるのか。ク・チャンモの戦いぶりに注目したい。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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