2年前までは“2位”だった。すぐにでも日本に追いつく可能性はあった。しかし、あっという間にその差が大きく広がってしまった。
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は3月28日、最新の野球男子世界ランキングを発表した。韓国は4049ポイントで5位だった。
今回のランキングは、最近まで行われた2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の結果も反映して算定された。
同大会で韓国は1次ラウンド敗退という結果に終わったが、これがそのままランキング算定に適用された。成績が良くなければ順位が下がるのは当然だ。昨年12月の発表で韓国は4位だったが、そこからさらに1ランク下落した。
2021年8月まで遡ると、当時の世界ランキングで韓国は3423ポイントの2位。1位は4290ポイントの日本だった。
その後、同年12月の世界ランキングで韓国は3137ポイントで3位に下落した。台湾が3321ポイントで2位に浮上した。1位はやはり日本で、3752ポイントだった。
そして、昨年末に4位に下がり、今回5位まで落ちた。韓国より上は1位日本(5323ポイント)、2位アメリカ(4402ポイント)、3位メキシコ(4130ポイント)、4位台湾(4061ポイント)という順だ。結果的に、約2年足らずで2位から5位まで落ちてしまった。
今や日本との格差は1000ポイント以上ある。去る2020年3月時点では日本が6167ポイント、韓国が4648ポイントだった。約1500ポイント差と、最も大きな格差だった。
あらゆる意味で残念な2023年WBCだった。日本は快進撃を続け、無敗で優勝を成し遂げた。大谷翔平(28、ロサンゼルス・エンゼルス)というスーパースターを前面に出し、ほかの選手も歩調を合わせた。14年ぶり3度目のWBC制覇で、誰もが思い切り歓呼していた。
一方、韓国は1次ラウンド2勝2敗で早々に脱落した。初戦でオーストラリアに敗れて暗雲が立ち込め、日本には4-13と屈辱的な惨敗を喫した。その後はチェコ、中国に勝利したが準々決勝進出はならず、足早に日本を後にした。
今回のWBCで韓国は621ポイントを獲得した。出場全20カ国中9位タイの数字だ。一方、日本は1150ポイントで、唯一1000ポイント以上を記録した。アメリカは953ポイントで後に続いた。
これで日本とのポイント差が広がり、順位もさらに落ちてしまった。この先さらに順位を下げるわけにはいかない。WBSCプレミア12など、各種国際大会を考慮しても必要なことだ。
良い成績というのは、結局、実力と準備から出る。苦しい時間を過ごしているとはいえ、これ以上引き下がることもできない。
韓国野球にも名誉挽回のチャンスは必ず来るはずだ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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