「非常に…個人的にはとてもがっかりした」
衝撃が大きすぎたのだろうか。監督はやっとの思いで言葉を絞り出し、話しているうちに目頭も赤くなっていた。
未成年者に関する性犯罪で放出されたソ・ジュンウォン(22)に対する切なさ、怒り、失望など、さまざまな思いが“ないまぜ”になっている様子だった。
韓国プロ野球ロッテ・ジャイアンツのラリー・サットン監督は3月24日、NCダイノスとのオープン戦前、ソ・ジュンウォンの事件に関して謝罪するとともに、責任感を持って再発防止に努めると約束した。
サットン監督は「昨日(23日)午前に状況が判明し、ソ・ジュンウォンに関して懲戒委員会が開かれることを知った。懲戒委員会でファクトチェックを行い、チームから放出することに決まった。チームの決定に100%同意する」とし、「チームを代表する監督として、KBOを愛してくださるすべての野球ファンに心から申し訳ない」と頭を下げた。
続けて「選手たちが野球場の内外で賢明な選択ができるよう、再発防止教育に最善を尽くす」と強調している。
なお23日、ロッテ所属の投手ソ・ジュンウォンが、未成年者から身体の写真を受け取り、“性搾取物”を制作した容疑で裁判に付されていた事実が判明した。
釜山(プサン)地検女性児童犯罪調査部は、児童・青少年の性保護に関する法律違反(性搾取物製作配布など)などの疑いで、ソ・ジュンウォンを在宅起訴。このような事実が確認されると、球団はすぐさま懲戒委員会を開き、ソ・ジュンウォンを放出することに決めた。
衝撃もあったが、それをはるかに上回る失望が押し寄せたようだ。そのためか、個人的な失望感を問う質問に対して言葉を発せず、やっと絞り出した声は切なさにあふれていた。
サットン監督は今回の件について「非常に…個人的にはとてもがっかりした」とし、「私をはじめ、多くのコーチが、ソ・ジュンウォン選手だけでなく、すべての選手に情熱と時間を注ぎながら投資をしている。選手たちに良い影響を与えるためだ。ところが昨日、このようなことが発生した。人生も野球も選択しなければならないし、結果には責任が伴う。チームが前進しなければならない時に、このようなことが起きて残念だ」と本音を吐露した。
シーズン開幕を控えた状況で犯罪行為が知られたことから、チーム内の雰囲気も沈鬱にならざるを得ない。サットン監督は選手たちに「責任感」を重ねて強調し、ともに厳しい時期を乗り切ろうと呼びかけた。
「昨日、球団と多くの話を交わした。二度とこのようなことが発生しないようにする案について、多くのことを悩んだ。プロ選手として、野球場の内外で当然のようにプロ意識を持たなければならないという点をコーチたちも痛感していた」とし、「選手たちをはじめ、コーチングスタッフ全員に責任感を強調した」と打ち明けたサットン監督。
そして「私は“レジリエンス”を信じる。選手たちも野球場の内外で障害が多いが、1チーム、一家族でそのような障害を乗り越える力が必要な時だ。厳しい時期だが、危機をうまく乗り越えることができる」と話した。
(記事提供=OSEN)
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