続々と出される意見を、取りまとめて合意点を見出す仲裁者がいないということだ。
汚い悪口や過度に些末な問題のほか、短期戦の国際大会に出場した投手に“酷使”というフレーズを用いるといった常識外な意見などを除外し、知識や情報を持ち出す意見をまとめる主体が必要だ。
だが、その主体になるべきであろう韓国野球委員会(KBO)は、今大会に関していかなるコメントも出していない。公論の場では活発な意見が出ているが、MCが空席というわけだ。
これがリーグ事務局の現状である。危機状況であるほど、各自の役割と本分を果たさなければならない。公論の場に、KBOがMCとして乗り出す時だ。
夕立が去ると日が昇るのは自然の摂理だ。KBOにとってWBCでの惨敗は夕立であり、現在行われているオープン戦が太陽といえる。
選手もファンも変わりつつあるのに、KBOだけが足踏みしているという印象は拭えない。退化しているのは野球の実力だけではなかった。