韓国代表FWソン・フンミン(30、トッテナム)が復調傾向にある。
ソン・フンミンは2月6日(日本時間)、ホームのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われたプレミアリーグ第22節のマンチェスター・シティ戦に先発出場し、後半39分にマリ代表MFイヴ・ビスマ(26)と交替するまで活発なプレーを披露。チームの1-0の勝利に貢献した。
トッテナムは前半15分に生まれたイングランド代表FWハリー・ケイン(29)の先制点を守り切り、シティ撃破に成功。リーグ2連勝かつ公式戦3連勝に成功した。
この日、ソン・フンミンは持ち味の爆発的な突破や鋭いシュートを試みるなど、ここ最近で見られなかった優れたパフォーマンスを披露した。
特に、試合開始早々から速いスピードでシティ守備陣を脅かすなど、突破を駆使した場面が目立った。全体的なパフォーマンスを見るに、眼窩骨折の重傷を負う以前に戻った様子だった。イギリスメディア『スカイスポーツ』もソン・フンミンに評価点7.0を与えた。
試合後、ミックスゾーンで報道陣の取材に応じたソン・フンミンは、「厳しい試合を良い心構えと良い競技力で勝利できて幸いだ。どんな相手であれ勝ち点3獲得を目指して戦う。勝ち点3を得られたことが最も重要だ。この雰囲気を着実に維持できればと思う」と伝えた。
そして、「もうフェイスガードも外しているし、負傷の心配はない。好きな位置からシュートを打つことが重要だ。そのような状況を作るために努力しており、作ることができるようにしなければならない。継続的なシュート練習で良い感覚を維持している。より決定的な姿を見せなければならない」とさらなる善戦を誓った。
同日の試合では、トッテナムを率いるアントニオ・コンテ監督が胆嚢炎による手術の影響で不在だった。
ソン・フンミンは「コンテ監督は我々の精神的支えだ。今回の試合を控えて選手たちとビデオ通話をした。“テレビで観るとき、(自分を)誇らしくしてほしい”とおっしゃっていた。その一言で、選手たちがピッチで良いパフォーマンスを見せたと思う。コンテ監督も我々を誇りに思ってもらいたい」と述べた。
続けて、「サッカーより重要なことがある。コンテ監督の健康、家族の健康が重要だ。完璧に回復して帰ってきてほしい」と激励した。
コンテ監督不在のなか手にした勝利の原動力は、ケインの決勝ゴールだった。ケインはこれでクラブ史上最多得点となる267ゴールを記録し、プレミアリーグ通算200ゴールも達成した。
「いくつかの記録を一度に達成できてよかった。本当におめでとう。その資格がある友人だ。世界で最も強いチームを相手に記録を立てたのだから、仲間にも良い影響を与えるだろう」と、ソン・フンミンはケインに拍手を送った。
トッテナムは来る12日、アウェイでプレミアリーグ第23節のレスター戦を戦う。この試合で勝利すれば4位浮上も見えてくる。
現在、トッテナムは22試合を消化して12勝3分7敗の勝ち点39都市、5位に位置している。21試合消化で10勝10分1敗、勝ち点40で4位のニューカッスル・ユナイテッドに追いつくチャンスだ。
ソン・フンミンは「一週間おきに試合をするのは今回が最後だ。これからはハードなスケジュールが待っている。足りない部分をしっかり満たさなければならない。選手たちがしっかり準備して、一試合一試合を上手くやり遂げなければならない」と伝えた。
◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けていた。2010年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへと移籍。愛称は“Sonny(ソニー)”。
前へ
次へ