“ポスト・ベント”時代で最も重要な要素は、まさに選手たちの目線だ。
2022年カタールW杯でベスト16に進出したサッカー韓国代表の最も明確な成功要因は、内部の信頼だった。4年4カ月間で蓄積された信頼のおかげで、パウロ・ベント監督体制の韓国代表は動力を失わずに前進することができた。
その中心にはベント監督はもちろん、“師団”と呼ばれたコーチングスタッフがいた。
ベント監督は2018年8月の韓国代表監督就任の際、セルジオ・コスタ・アシスタントコーチをはじめ、フィリペ・コエーリョ・コーチ、ヴィトール・シルベストレGKコーチ、ペドロ・ペレイラ・フィジカルコーチの4人の助力者を連れてきた。
そこに国内のチェ・テウク・コーチ、マイケル・キム・コーチも合流し、長期間息を合わせてきた。彼らはそれぞれの役割を担ってベント監督を補佐し、代表の競争力向上に大きく貢献した。
4年前、ベント監督の招へいを主導したキム・パンゴン元国家代表戦力強化委員長(現・マレーシア代表監督)は、ベント監督だけでなくコーチ陣の能力も高く評価した。
世界的な潮流によって、指揮官1人だけを見るよりはコーチ陣全体の実力を見て招へいを決定した。2018年ロシアW杯で選手たちが感じた渇きを解消するための判断だった。