プイグはウェイン・ジョセフ・ニックスが運営する違法賭博サイトに接続。2019年7月4日から9月29日までテニス、サッカー、バスケットボールなどに計899回の賭けをした。
野球には賭けなかったが、だからといって違法賭博をしなかったわけではない。この過程で28万2900ドルの借金まで負った。この借金によってサイトへのアクセスが遮断されると、プイグは別途に20万ドルを引き出し小切手で支払った。
2022年1月、連邦捜査官がプイグを調査した。嘘は犯罪だと数回強調したが、プイグはニックスのことは知っているが、違法賭博関連の議論はしなかったと供述した。
しかし、電話と携帯メールで数百回、賭博の話をしたことが確認された。また、捜査官が小切手のコピーを見せると、ブイグは賭けをしたが負けて20万ドルの損失を被ったと話したという。
それはまったくの偽証で、結局プイグがこれを認めた。
偽証は現地アメリカでも重要犯罪の部類になるが、アメリカでは司法取引も可能であるため、罰金を払うことで実刑を免れる合意ができる。プイグもこの段階を踏んでいる。刑務所に行かない可能性が高いようだ。
しかし、懲役に服しないからといってKBOリーグに戻って来れるという意味ではない。キウムが再契約を放棄すれば、韓国に戻りたくても戻れなくなる可能性があるのだ。何しろキウム・ヒーローズのスタンスが変わったのだ。
キウムのコ・ヒョンウクGMは11月15日、『スポーツソウル』の電話取材に応じ、「今季の外国人選手3人と再契約するかどうかはまだ決めていない。計画を立て、構想中だ。そのような状況でプイグ事件が起きた。この事件までは、プイグも韓国に来てよく適応していると思っていたし、否定的には見ていなかった」と伝えた。
また、「ところが突然、違法賭博事件が爆発した。私たちも、彼についてもう一度考えてみなければならない。米国で合法的にやったのならともかく、韓国国内で違法賭博をしたとすれば退出ではないか。(再契約は)容易ではないと思う」と付け加えた。
今季からキウム・ヒーローズでプレーしたプイグは2022年シーズン、KBOリーグ126試合に出場し、打率2割7分7厘、21本塁打73打点、出塁率3割6分7厘、長打率0.474など、優秀な記録を残した。
特にシーズン後半には打率3割6分6厘、12本塁打36打点、出塁率0.410、長打率0.552、OPS(出塁率+長打率)0.962という好成績を残した。ポストシーズンでも15試合すべてに出場し、打率3割5分5厘、3本塁打10打点、OPS 0.977を記録した。
前半は苦労したが、後半に適応し、秋に活躍。当然、キウムは再契約を考えた。
しかし、違法賭博という大事件が発生してしまった。それも900回近くやったことが確認され、ウソまでついていたのだ。
キウムは問題のある選手を抱え込まないという立場を示している。新しい外国人打者を探す準備も始めている可能性も高い。
新外国人は未知数だが、無理にプイグを抱える必要もない。キウムには危険を甘受する理由がないのだ。
いずれにせよ、今季のプイグは比較的大きな問題なくシーズンを行ったが、最後に予期しなかった残念な事件が起きてしまった。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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