韓国プロバスケットボールリーグKBLの高陽(コヤン)オリオンズを買収したデイワンスポーツが、チーム名を「高陽(コヤン)キャロットジャンパーズ」へと変え、新たに出発した。
8月25日、高陽体育館では高陽キャロットジャンパーズの公式創立式が行われた。同式には、ホ・ジェ代表とキム・スンギ監督をはじめとする選手団が参加し、KBLのキム・ヒオク総裁、高陽特例市のイ・ドンファン市長、高陽特例市議会のキム・ヨンシク議長など来賓も参加した。
昨シーズンまで高陽オリオンズとし活動していた同球団は、今年5月に韓国造船大手・大宇(テウ)造船海洋を親会社とする資産運用会社「デイワン資産運用」に買収され、今回新たな船出を告げた。
チーム名とともに、新たなユニフォーム、マスコット、エンブレムも公開。キム総裁は「高陽キャロットジャンパーズの創立が、KBLの新たな活力の素であり、成長エンジンになることを希望する。さらに韓国スポーツ産業に新しい道しるべを提示する起爆剤になることを期待する」と祝辞を伝えた。
式後、ホ代表は「キム監督が3年以内に優勝すると話した。まずは(それが)キム監督の考えのようだ」と笑ったあと、「今年創立して初めての出発だ。KBLの人気球団になるために努力するつもりだ。キム監督のような名監督はほかにいない。チームをうまくリードし、優勝に向けて挑戦できるチームになってほしい。今季からファンの期待に反しないよう、最善を尽くしたい。選手団とともに頑張りたい」と話す。
選手たちのことも直接見て、準備を推し進めているようだ。「チームの名称が変わり、選手たちは慌ただしい雰囲気の影響で安定感を取り戻せなかった。今は安定した状況で練習している。シーズンを控え、カップ戦がある。10月15日、シーズンが開幕する。残りわずかだ。戦術トレーニングを頑張り、息を合わせれば、ファンの皆さんが楽しく見られる試合ができるだろう」と見通している。
また、「他球団と違い、運営しながらファン層を広げるつもりだ。風変わりなアイデアを構想し続けている。多くのファンが現場を訪れることができるように準備する。ファンへのサイン会をはじめ、できることはすべてする」と構想を明らかにした。
長期的な運営が難しいという懸念の声もあるようだ。しかしホ代表は、「見守ってほしい。後々、良い球団で、しっかりとした球団だということが分かるだろう。他球団よりも待遇もよくしてくれる」と述べた。
さらに、「そのような心配そのものにも感謝している。あまり心配しなくてもいい。KBLに貢献する名門球団になれるよう準備している。ファンが来て、ストレスを解消し、応援しながら楽しめる雰囲気を作る。今季は結果も出さなければならないが、ファンをどれだけ確保できるかに重点を置く」と誓った。
先立って8月12日、デイワンスポーツは、2022-2023シーズンのアジア枠として森口弥(もりぐち・ひさし/22)と契約したことを発表した。契約期間は2023年5月31日までとなっている。
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