日本代表MF久保建英(21、レアル・ソシエダ)の元同僚である韓国代表MFイ・ガンイン(21、マジョルカ)が、新シーズン開幕戦で多くのプレータイムを消化した。立場が変化したことを期待させる要素だ。
【関連】「久保建英は競争相手じゃない」“韓国のメッシ”の素顔
イ・ガンインは8月16日(日本時間)、敵地サン・マメスで行われたラ・リーガ第1節のアスレティック・ビルバオ戦で先発出場し、後半41分に下がるまで86分間プレーした。試合は0-0の引き分けに終わった。
イ・ガンインは5-4-1の右ウィングで試合をスタートさせた。チームのプレーメーカーの役割を果たし、攻撃のキーマンとしてピッチを駆け回った。多くのボールタッチを記録したわけではないが、一度ボールを持つと創造的なプレーを見せ、攻撃に推進力をもたらした。
弱点と指摘されていた守備面でも改善があった。後半26分には相手のカウンター阻止でイエローカードを提示されたが、積極的に守備に参加する姿勢を見せた。
後半20分には決定機もあった。右サイドから上がったクロスをペナルティエリア内で完璧なヘディングで合わせたが、相手のスペイン代表GKウナイ・シモン(25)のビッグセーブで得点とはならなかった。
その後、イ・ガンインは後半41分にコートジボワール代表MFラゴ・ジュニオール(31)との交代でベンチに下がった。
イ・ガンインはプレシーズンの間、着実に親善試合に出場してハビエル・アギーレ監督の信頼を得た。何より、チーム内で最も安定したボールタッチと創造的なプレーを見せるという点で高い評価を受けた。
守備やスピード面に難はあるものの、これを相殺できるメリットがあると判断したアギーレ監督は、開幕戦でイ・ガンインを先発出場させ、多くのプレータイムを与えて信頼を示した。
イ・ガンインはマジョルカ加入初年度の昨シーズン、リーグ戦で30試合に出場したが、先発と途中出場がともに15試合ずつだった。総出場時間は1408分で、1試合当たりの出場時間は平均46.8分にすぎなかった。これらを見ると、まだ今季も開幕戦が終わったばかりだが、立場の変化を感じさせる。
わずか数カ月前まで完璧な主力ではなかったイ・ガンインだが、今季初戦から多くの時間をプレーし、アギーレ監督体制での飛躍を予感させている。
前へ
次へ