欧州に蔓延るアジアンヘイト…人種差別被害のサッカー韓国代表FWが訴え「成熟な態度で楽しむべき」

「僕たちはただの人間だ。成熟した態度で楽しまなければならない」

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イングランド・プレミアリーグのウォルヴァーハンプトンに所属するサッカー韓国代表FWファン・ヒチャン(26)が、SNSで人種差別再発防止を訴えた。

ファン・ヒチャンは8月1日(日本時間)、エスタディオ・アルガルヴェで行われたSCファレンセ(ポルトガル2部)とのプレシーズンマッチ最終戦で先発出場。1点ビハインドの後半11分にPKで同点弾を決め、同23分に交代で下がった。試合は1-1の引き分けに終わった。

この試合で、ファン・ヒチャンに対する人種差別疑惑が浮上した。

『ジ・アスレチック』などの現地メディアによると、ファン・ヒチャンは試合中、相手のファンから人種差別的な悪口を言われたという。

ファン・ヒチャンは当時、すぐに自チームのキャプテンや主審に状況を伝えたが、当該の観客に対する措置は執られなかった。

ファン・ヒチャン

ウォルヴァーハンプトンは試合後、公式ツイッターを通じて声明を発表。「ファレンセとの親善試合で、我々のチームの一選手が人種差別の対象になった。非常に失望している。欧州サッカー連盟(UEFA)にこの事件を報告し、関連機関の調査を要求するだろう。また、被害選手については徹底的にサポートする予定だ」と伝えた。

また、ファン・ヒチャンも翌2日、自身のインスタグラムを通じて、韓国語と英語の2か国語で次のように伝えた。

「クラブ、スタッフ、チームメイト、そしてファンの方々。多くの応援メッセージを送ってくださりありがとうございます」

「僕たちは同じ人間です。成熟な態度でこのスポーツを楽しむ必要があります」

「今日を最後に、これ以上僕のチームメイトや後輩たち、そして世界中どこの誰に対しても、今回を同じようなことが起きてはなりません」

このファン・ヒチャンの投稿には、韓国代表の同僚であるFWソン・フンミン(29、トッテナム)やFWファン・ウィジョ(29、ボルドー)、MFイ・ガンイン(21、マジョルカ)らが「いいね!」を押し、人種差別反対に賛同していた。

(画像=ファン・ヒチャンのInstagram)

欧州サッカー界でのアジア人差別は今回に始まったことではない。

昨年4月には、韓国代表FWソン・フンミン(30、トッテナム)がSNSで「犬でも食べてろ」「小さな目」といった人種差別コメントの被害を受けた。これらに対する調査の末、ロンドン警察は加害者12人を発見し、今年6月に処分を下した。

また2020年2月には、当時マジョルカ所属の日本代表MF久保建英(21、レアル・ソシエダ)に対し、マジョルカのコーチが両手の人差し指を目じりに押し当てる“つり目ポーズ”という、明らかな人種差別行為を行っていた。

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