「どのチームでも初戦というのが一番難しい試合になると思います。ただ、その相手が日本となると気持ちが奮い立ちますね」
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来る7月19日から日本で開催されるE-1サッカー選手権。韓国女子代表が初戦から激突する“宿命のライバル”日本女子代表(なでしこジャパン)について、MFチ・ソヨン(31、水原FCウィメン)はこのような反応を示した。
かつて2011~2013年にINAC神戸レオネッサでも活躍した韓国女子代表の絶対的エースは、今回、久しぶりにE-1選手権の舞台に足を踏み入れる。
これまではイングランドのチェルシーFCウィメンに長く在籍していたため、所属チームの日程上、E-1選手権への出場はできずにいた。チ・ソヨンがE-1選手権に出場するのは、2013年大会の本選、2015年大会の予選以来となる。
そんな久しぶりの出場となるE-1選手権で、初戦から日本と激突することになった。「“韓日戦”ではじゃんけんでも負けてはならない」と言われるほどの“宿敵”と相まみえることになるが、チ・ソヨンは「むしろ良い」と前向きにとらえた。
直近の“韓日戦は”今年1~2月に行われた女子アジアカップのグループステージ最終節。当時は前半開始1分に日本に先制を許すも、後半終了間際に韓国が同点弾を決め、1-1の引き分けに終わった。その後、日本は準決勝敗退に終わり、韓国は史上初の準優勝という結果を収めた。
「優勝するためには、日本はいずれ倒さなければならない相手です。それだけに、初戦にフォーカスを合わせて準備することができます。どのチームも初戦というのが一番難しい試合になると思いますが、その相手が日本となれば気持ちが奮い立ちますね。日本も、私たちとの試合が厳しいものになると感じているはずです」
昨季限りでチェルシーFCウィメンを退団したチ・ソヨンは、今年5月に水原FCウィメンを通じて韓国WKリーグに初参戦した。登録上の都合でまだリーグ戦での出場はないが、代表チームの観点では、国内でしっかり大会の準備を進められるようになった。
「(海外でプレーした当時は)大会に出場したとき、いつも大会が始まる2~3日前にチームに合流し、短い期間だけ練習をしていました。ただ、今はチームメイトと長い時間をかけて一緒に準備し、連携を深めることができるので、その期間が長いことが良いですね。海外生活で苦労した時差ボケがないことも良いです」
チ・ソヨンは今回、7年ぶりに代表復帰したFWパク・ウンソン(35)と久しぶりに息を合わせる。
「6月のカナダ遠征でも、ウンソンさんが上手くチームにフィットしていると感じました」と、180cmの長身を持つベテランストライカーを称賛したチ・ソヨンは、「E-1選手権でも良いプレーを見せてくれるのではないかと期待しています。ウンソンさんがどのタイミングで投入されるかはわかりませんが、相手にとって十分脅威となるカードだと思います」と力を込めた。
E-1選手権での目標は“優勝”ただ一つ。韓国は女子初開催の2005年大会で優勝したのを最後に、以降は頂点から遠ざかっている。
「私が出場した2013年大会は3位に終わりました。久しぶりのE-1選手権になるので、必ずチームの役に立って、最高の成績を収めたいです」と、チ・ソヨンは力強く意気込んだ。
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